マイペース・マイワールド

    心持ち喧嘩せず

    3年越しの『シオンの娘』体験記

    ようやくシオンの娘に行ってきた。
    約3年半前(2014年5月)に、下記のようなブログ記事を書いていた。
    福岡ポエイチ・裏ガイドブック『イエスの方舟事件』のその後、あの娘たちが営む『クラブ・シオンの娘』へGO!
    だが、こう書いていながら、私自身は、シオンの娘へ行っていなかった。
    日常ぶんがく研究所の本義は、書かずとも体現者として、文学的人生を現実世界で実現することである。
    それなのに自身で提案し書いたことを実行できていない。
    ここ3年半、このことに関して、わだかまりがあった。
    今回、この焦燥感を払拭すべく、福岡最大の繁華街・中州まで赴いた。
    夜19時にシオンの娘に辿り着いた。
    しかし、店はまだ開いておらず、「御用の方は電話下さい」という張り紙があった。
    すぐに電話した。
    20時開店で、ショータイムは21時半からとのことだった。
    ひとまず、隣のBARで一時間ほどすごし、再び20時開店と同時にシオンの娘に入店した。
    千石イエスさんの妻である現在85歳の女性も店の片隅に座っている。
    先程電話した相手は千石イエスさんの三女の方だったとのことで、わざわざ挨拶に来てくれた。
    他に千石イエスさんの二女の方も接客をしてくれた。
    年齢層も幅広く、80歳代から20歳代までの娘たちがいた。
    店内には、常に何組かの客がおり、とても賑わっている。
    気の向くまま、酒を飲み、たとえばこんなありきたりな質問をした。
    「千石イエスさんとはどんな方だったんですか?」
    すると、千石イエスさんを知っている娘たちは、口を揃えてこう答えた。
    「おっちゃんは聖書を体現して生きた人です」
    そう言われても、なかなかイメージできない。
    聖書を体現した者は文字通りイエスキリストしかいないからだ。
    イエスは最後磔になり肉体が死んでから魂が生き続けたのである。
    煙草を吸いながら、雑談をした。
    事件当時、毎日と産経がこの事件の見方で対立したらしく、毎日は好意的であり、産経は敵対的だったとのことだ。

    サンデー毎日誌のみはイエスの方舟を偏りなく評価し、冷静な報道を続けた。当時の編集長である鳥井守幸がその中心人物であった。他のマスコミからは「方舟の宣伝誌」などと批判されたが、姿勢に変化は無かった。
    1980年6月17日、イエスの方舟たちはサンデー毎日の水面下での招きにより飛行機で上京する。羽田に降り立った娘たちを見たとき、鳥井は彼女らがあまりに普通のお嬢さんであることに驚いた。6月18日に千石は密かに熱海の出版社(製本会社)の社員寮に一時移動し、サンデー毎日記者と対面した。サンデー毎日は千石を匿うとともに、高木一を弁護士として依頼し、「千石イエス独占会見記」を掲載した。他のマスコミは一斉に反発した。事態はマスコミ戦争の事態に発展した。こうしたなかの7月2日、千石に逮捕状が出る。名誉毀損、暴力行為などの容疑で5人に対して全国に指名手配がなされた。千石は半月後に出頭した。彼への取調べは、任意調査にとどまり、書類送検されたものの翌年、容疑事実は無いとして不起訴処分の決定が下された。
    wikipediaイエスの方舟事件より引用



    「文学は好きですか?」
    定期的に、娘たちが入れ替わるシステムだが、キャバクラのように一杯千円の酒をねだる様な下品な事はしない。
    本当に、ただ、目を見ながら、心の交流のような、話をするだけだ。
    皆さん、本当に、優しい眼差しをしている。
    多分、私と同じ年頃の娘だったが、文学に関して詳しかった。
    太宰治や中原中也の話をしたりランボーやドストエフスキーの話をした。
    その流れで、友川カズキさんや三角みづ紀さんの話などもした。
    シオンの娘たちが、何時間かおきに、ショータイムをはじめる。
    流行の恋ダンスを踊ったり、カスタネットでフラメンコ風ダンスをしたり、ギターの弾き語りで藤圭子を歌う方もいたり、ピアノを弾いたり、85歳の奥さんもステージにあがり歌を披露してくれた。
    特に、奥さんが元気に歌う姿を見た時は、何だか感動した。
    ショータイムの合間には、私自身もステージにあがり、カラオケを何曲か熱唱した。
    前述の文学通の娘から、友川カズキさんの歌も勧められたが、こんな天国のような場所で友川さんの生き地獄のような歌はあわないと判断し丁重に断った。
    あっという間に、時間はすぎ、深夜1時頃閉店となった。
    20時から1時までおよそ5時間だった。
    娘たちの仕事時間と同じく、私も店で過ごした。
    とても楽しい濃密な時間だった。
    最後には、娘たちの姿を通し、最初の質問であった千石イエスさんがどういう人か自然とわかった気がする。
    千石イエスの肉体は死んだが魂(娘たち)が生き続けたのである。
    色々な場所で飲み歩いているが、これほど時間を忘れて、無心で飲んだ事はなかった。
    帰り、タクシーに乗り込み、運転手のおじさんと中州について話をした。
    運転手のおじさんはこう嘆いた。
    「今の中州はダメですね。ちゃんと話ができる女性がいない。教養のない女性ばかりで、つまらない店ばかりになった」
    だから、私は、こう言った。
    「どこの街でも同じようなものですね。だが、中州には、まだシオンの娘があるじゃないですか」
    すると、運転手は、ああとばかりに頷いた。
    「ええ、あそこだけは、特別です」

    最後に。
    このブログも読んだ事があるかもしれない、とのことだった。
    その言葉を信じ、この場を借りて、お礼を言いたい。
    「長い人生の中でたった1日、たった5時間ではありましたが、とても心に残る濃密な1日、かけがえのない時間となりました。
    波乱万丈の人生を生きる活力をもらった気がします。
    本当に楽しい時間をありがとうございました!」





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    愛するシャキーラ

    私はシャキーラを愛しはじめている。
    この生命力に惚れてしまったようだ。
    現在40歳の彼女だが全く年齢を感じさせない。
    シャキーラは自身の生命から溢れ出る内燃機関のエンジンそのままでしっかりとただ歩いていく。
    こんな女性が、犬の散布をしていたら、そりゃ誰でもついていくだろう。





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    冬の乗り越え方

    今読んでいるのは、ジョナサン・ローチ『表現の自由を脅かすもの』という本だ。
    著者はアメリカのジャーナリストだ。
    何故こんな世界になったのかについて詳細な分析が書いてある。
    哲学や宗教や国家の歴史を時系列で現代までを紐解く。
    いきなりある日突然パッとこうなったわけじゃないのだと納得する。
    現代の言論や表現状況について、何でだろう、ムカつくな、まいったな、と思っている方は是非とも読んでおいた方がいい。



    人道主義の強要、環境至上主義など「人を傷つけるような言葉や思想は暴力である」という考え方は、批判を罪とする。しかし知的自由とは、絶えず批判しあう姿勢の中からのみ強靭な表現・言論の自由を育てて行く。
    -amazon紹介文より






    Category : 読書・映画
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    ストラマーズの岩田さんへ

    ストラマーズの岩田さんが今年の5月に亡くなっていた。

    安らかに眠れ。










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    テレパシーへの返答

    今日、ある人のテレパシーを執拗に受信した。
    テレパシーに関しては、確実に在るのだが、それを本人が自覚しているかはまた別の問題である。
    メールを送ってもいいのだが、
    「テレパシーが届いたけど、大丈夫かい?」
    といきなり言っても、逆に、
    「そっちこそ大丈夫か?」
    となる可能性もある。
    こういう時の反応の仕方は中々むずかしい。
    だから、ここに書いておく。

    「私もそのことを考えている。」





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