森井聖大ファンクラブ通信

    マイペース・マイワールド

    人がどうあろうと

    友人が、
    わかば吸う私を、
    不憫に思ったのだろう、
    ラッキーストライク差し出し、
    こう言った。
    「これ、吸っていいよ」

    だが、私は、
    一瞬にして、
    走馬灯のように、
    自らを省みて、
    こう答えた。
    「おれはわかばでいいよ」


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    『わかば本』完成と『わかばムービー』予告

    世界初のわかばの本が完成した。
    今回全編わかばづくし、丸ごと一冊わかば。
    煙草のわかばをテーマにした作品を掲載した、その名も『わかば本』である。

    わかば本1

    これは何度もいうが世界初のわかば本で、このアイデアは今までなかった。
    さすが私だ。
    わかばの本を作ることは完全な思いつきだった。
    だが結果的に『わかば』一点にテーマを絞ったおかげで、他に類を見ない極上のアンソロジー本になっている。
    出来上がった本を早くお見せしたい気持ちでいっぱいだ。
    また全国?から数多くの作品が寄せられたことにも感謝したい。
    だが今回、応募されてきた作品を全部掲載していない。
    この点で、これは同人誌ではない。
    文学界という文芸誌があるが普段読んでもいないのに文学界新人賞に応募するような、明らかに普段わかばを吸っていない人の作品は読めばわかった。
    なので、いくら作品自体が良くても、不採用とさせてもらった。
    わかば愛溢るる一冊が作りたかったからだ。
    そういう取捨選択の結果、わかば連作短歌3作品21首、わかば詩5作品、わかば小説4作品、あとわかばアンケートは27回答を掲載した。
    現代社会へのわかば表現の真髄をここに表したことを誇りと思う。
    あとは現在製作中の『わかばムービー』を完成させ、わかば表現の締めくくりとしたい。

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    わかば本は、9月14日に大阪(堺市産業振興センター)で開催される、第二回文学フリマ大阪に出品する。
    ブースNo.B-17である。
    当日は、全国?からやってくる全日本わかば愛好会の面々にブースを任せ、私は他ブースを周り「これが文学か?」と詰問して回ろうと考えている。
    そこに『わかば本』以上の、近代主観主義的美学以上の、真の文学があるのか。
    大阪文学フリマにも、是非とも、お越し頂きたい。



    全日本わかば愛好会会長 わかばマン(森井聖大)

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    わかばアンソロジー本、作品募集のお知らせ。

    前回、ぶんがくやんで参加すると書きましたが、誠に勝手ながら、急遽、9月14日の第二回大阪文学フリマには、全日本わかば愛好会で参加することにしました。

    それに伴い、日本初、いや世界初の、わかばアンソロジー本を発刊することにします。
    わかばにまつわるエトセトラ満載の本を想定しております。
    わかば好きには、聖書のような一冊となることでしょう。

    そこで、当ブログをお読みの全国のわかば愛好者皆様からの原稿を募集します。

    応募の詳細
    応募条件は、わかばを吸っている人です。
    年齢、性別は不問。
    ジャンルは、短歌、俳句、小説、詩、エッセイ、評論など、言語表現ならば何でも可。
    締め切り、8月末。

    応募方法
    このブログ右下のメールフォームからご応募ください。
    応募いただいた原稿は、厳正な審査の結果、掲載の可否を決定します。

    賞金
    賞金はありません。(わかば本1冊と、わかば1カートンを差し上げます)
    合否の発表は、発送をもってかえさせていただきます。(なお、発送方法は、ヤマトメール便とさせていただきます。)

    また、上記とは別に、簡単なアンケートも募集します。
    わかばを吸い始めた動機
    わかばを吸い始める前と後での心身の変化
    わかばの良いところ(もしあるとしたら悪いところ)
    ・あなたにとってわかばとは?
    わかばへ一言
    こちらも応募条件は同じです。(但し、掲載の際はわかば本は同じですが、わかば1箱とさせていただきます。)

    それでは、全国のわかば愛好者の皆様のご応募お待ちしております。

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    全日本わかば愛好会会長 わかばマン(森井聖大)

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    美少女とわかば

    私はどちらかというと赤の他人にも嘘偽りのない思いやりをもち誠心誠意生きてきた方だと思う。
    それなのに、金がない。
    金がないことを悪い事だと言う人もいる。
    そう言われたら、もう私は、うな垂れるしかない。

    いつものようにコンビニで「わかば一つ」とわかばを購入した。
    店員が薄ら笑いを浮かべた。
    それが私への嘲笑なのかわかばへの嘲笑なのかはわからない。
    その後、独りきりの部屋に帰るのも気が滅入るから、近所の寂れた公園へ向かった。

    公園の端の木陰では中学生くらいの少年たちが徒党を組み座り込んでいた。
    横を通り過ぎる時、ふと覗き見ると、少年たちはわかばより約2倍も値がはる煙草・セブンスターを吸っていた。
    私はポケットのなかのわかばを握りしめ、遠く離れたブランコの前のベンチに座ることにした。
    ポケットから文庫本とわかばを取り出し、片手で文庫本を読み、片手でわかばを吸った。

    私は、独りで、きょうまでたたかって来たつもりですが、何だかどうにも負けそうで、心細くてたまらなくなりました。けれども、まさか、いままで軽蔑しつづけて来た者たちに、どうか仲間にいれて下さい、私が悪うございました、と今さら頼むこともできません。

    太宰治『美男子と煙草』



    そこまで読んで、顔をあげ、わかばを吸い込み、煙を、空へ吐き出した。
    雲ひとつない晴天だったが、私の心は晴れていない。
    どこからともなく白いワンピースを着た十歳前後の少女が目の前に現れた。
    次の瞬間、少女はブランコの上に立ち上がり、勢いよくブランコを漕ぎ出した。

    「パンツ丸見えだぞ」
    私は少女に忠告した。
    少女は意に介せずとばかりにスカートをひるがえし空へむかって漕ぎ続けた。
    それを見て私は思わず英語で「Just great.」と独り言を呟いた。

    しばらくしてバランスを崩したようにブランコから少女が落ちてしまった。
    私は不意に立ち上がろうとしたが、その前に少女が「大丈夫」とはにかんで立ち上がった。
    少女は片足をひきずりながら、私の目の前まで歩いてきた。
    生まれて初めてみるような純粋な美しい少女だった。

    少女はベンチの上の砂を手で払いのけ、私の横に座った。
    さきほど大丈夫だと言ったので、私は「大丈夫か?」とは聞かないことにした。
    私と少女の間にはわかばと文庫本があった。
    文庫本の方は漢字だから読めなかったようで、少女は言葉を噛み締めるように、ゆっくりと「わ・か・ば」と呟いた。

    「そう、わかば
    私はわかばを口にくわえ、火をつけ、再び煙を空へ吐き出した。
    わかば、いい名前ね」
    「そうかな、安物の煙草だ」

    しばらく少女と並んで座っていた。
    頭上には雲ひとつない青い空があった。
    横には穢れを知らない白い少女が座っていた。
    私はわかばを吸っていた。

    「そろそろ帰るわ」と少女は立ち上がり歩き出したが、片足を引きずっていた。
    私はいてもたってもいられなくなった。
    わかばをくわえたままで、少女の前に背中を向けしゃがみこんだ。
    「おんぶして家まで送るよ」

    少女は素直に私の背中に乗った。
    わかばをくわえたまま、中学生たちの横を通り過ぎ、公園を出た。
    「わかば、煙たくないか?」私は前方を真っ直ぐ見つめながら少女に尋ねた。
    すると少女は、私の背中越し、匂いをかみしめるように、鼻をくんくんと鳴らし、とても澄んだ小鳥のさえずりのような声音で、こう言った。

    「わたし、この匂い、好き。
    わかば、好き」



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    『全日本わかば愛好会』発足の報告

    きみは、喫煙者であるか、あるいは非喫煙者であるか?
    きみが喫煙者なら、きみの吸う煙草の銘柄は、英語ではないか。

    私は喫煙者である。
    そうして私が好んで吸う煙草の銘柄は、ガキでもわかる日本語、ひらがなで『わかば』である。

    ということで。

    ここ数ヶ月、わかばという煙草を吸っている。
    1箱20本入り、250円!
    現在他の煙草は400円以上が平均であるところに、このわかばを筆頭に旧三級品と呼ばれるゴールデンバット、エコーなどの煙草群は200円台とほぼ半値で売買されているのである。

    しかし、何故、わかばなのか。

    そもそも私はヘビースモーカーであるが、いかんせん金がない。
    煙草は値上がりする一方だ。
    煙草というものには、何故だか、バーゲンセールも安売りもない。
    ふざけやがって。
    なにぶんヘビースモーカーであるので、節煙などはできないし、元からする気もない。
    しかし節約はしたい、というか、しなくては生活できない!
    数週間考えに考え、私は、ある結論に達した。
    煙草の本数を半分に減らすことが不可能ならば、半値で買える煙草を吸えば良いじゃんか!
    我ながら素晴らしいアイデアだ、天才的である。

    ま、簡単にいうと、こういう経緯でゴールデンバットやエコーなども吸いながら、一番しっくりきたのが、このわかばなのである。

    それから、はや数ヶ月。
    はじめは、タールも高いしきついな、と思っていた。
    だが、徐々に慣れてきて、今やもうわかばでないと煙草ではない!と思い込むまでになった。
    コンビニでも他の煙草は目に入らない。
    上の段の英語の名前の煙草などもったいなくて買う気にもならない。
    レジの後ろ、一番下段で光り輝く、若草色のわかばにしか!

    しかし、何故、全日本わかば愛好会、を結成することに決めたのか。

    全国でわかば愛好者はかなりの数いるはずだ。
    だが、みな、ポジティブに吸っているというより、どこか渋々感が拭えない。
    こんなことじゃ、わかばに申し訳ないではないか。
    そもそもわかばのイメージは、安っぽい、おっさんの、貧乏人イメージだけあり、あまりにも悪すぎやしないか。
    同じ旧三級品でも、ゴールデンバットならば、芥川や太宰が吸っていたことで、何やら安いというだけでないオーラがあるではないか。
    それに引き換え、わかばのこのチープ感は何なのだ!
    私は、この状況に、心痛めた。
    言うまでもなく、わかばは、優れた煙草である。
    わかばを百八十度転換し、逆から読めば「ばかわ」になるという意味でなく、粋でダンディでお洒落な人間が吸う煙草だと世間に知らしめたいと思うようになったのである。

    よし、そうと決まれば、大晦日もクソもない、善は急げ!だ。

    ということで。
    本日、ここに、全日本わかば愛好会を結成する!

    【会の主旨】
    1.わかばの地位向上。
    2.わかばを通し、子どもたちへ喫煙文化を継承する。
    3.わかばを通し、後世に人間精神の野蛮で粗野な尊厳を伝え残していく。

    言うまでもなく、私一人では、この壮大な計画には無理がある。
    なので、この場を借りて、ついでに会員も募集したい。
    会員には、特に資格はない。
    わかばをポジティブに愛し、現在わかばを吸っている人ならば誰でもなれる。
    実は名は出せないが私のほかに既にメンバーはいる。
    数日前、福岡ポエトリー、福岡歌会所属の詩人かつ歌人で私より以前からわかばを吸っているJ島さんに、今回の建会の主旨を説明し、副会長の任を打診したのである。
    しかしながら、その日は、
    「素晴らしい!是非!」
    と言ってくれたのであるが、翌日、
    「盛り上がっているところ水をさして悪いけど、何だか壮大にポシゃる気がしてきた・・・」
    と態度を急変されたのである。
    何かが恥ずかしいのか、今のところまだ名前は出して欲しくないとのことだが、一応、渋々ながらも、副会長の任を引き受けてくれたので、感謝の意を示しておきたい。
    J島さん、ありがとう!

    しかし、私には、一体、何が不安なのかわからない。
    頭の中で壮大なビジョンはできあがっているのだ。
    大丈夫だ。
    今まで日陰者だったわかばが世間の表舞台に立つ、まさに歴史的瞬間なのだ!
    全日本わかば愛好会、マンセー!

    ということで。
    私はかなり盛り上がっている。



    煙草のめのめ、空までけぶせ
    どうせ、この世はシャクのたね
    煙よ、煙よ、ただけぶり
    一切合切、みな煙

    北原白秋『煙草のめのめ』






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    by わかばマン(森井聖大)

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