マイペース・マイワールド

    心おもむくままに

    見知らぬ大学生

    今日はmixiで面白いことがあった。
    ある見知らぬ女子大学生が論文の手直しをして欲しいとメッセージを送ってきた。
    「全く絡んだこともなくて、いきなりで申し訳ないですが、お願いがあります・・・」
    最後まで読むと、どうやら1度論文を提出したところ内容は良いのでもう少し文章を手直しさえすれば学内の論文集に掲載できる、と教授に言われたのだそうだ。
    しかし大学生の論文なんて大学に行っていない僕には想像もつかないから戸惑った。
    「論題は?」
    「芥川龍之介」
    う~ん・・・まあ得意分野な方ではある。
    それに見知らぬ人の学内論文のゴーストライターというのも面白そうなので了解した。
    そうして6000字原稿用紙15枚分のメッセージが送られてきた。
    何だか難しい漢字をふんだんに使い書いているので読むだけで30分かかった。
    二度読み返した。
    難しいと思わせていたのは言い回しがくどくて何が言いたいのか伝わってこなかったからだった。
    1度教授が読んでいることを考え、ばれないように内容をなるべく変えないで論説がより伝わることだけを考え文章を訂正した。
    言葉を削ったり付け足したり、文章の前後を入れ替えたりして、およそ1時間かかった。
    それからまた読み返した。
    気になるところがあったので再び訂正した。
    結局2時間くらいかかった。
    その間、娘から電話がかかった。
    「パパ何してるの?」
    「作文の手直ししてる」
    「何で?」
    「何でだろう・・・わからないけど頼まれたから・・・」
    もう引き受けたからにはやるしかないという悲壮な覚悟だった。
    1時間がすぎた頃から無償の愛でもなんでもなく、妙な使役なような気分になっていた。
    明日も仕事で朝早いのにまだ風呂も食事もしていない。
    そうしてようやく手直しが終わり訂正したその論文を見知らぬ大学生にメッセージで飛ばした。
    1時間後その大学生からメッセージが届いた。
    「明日朝早いから明日読みます。ありがとうございました。おやすみなさい」
    疲れがどっと出た。
    それから急いで風呂に入り食事をかきこむように流し込み、ビールを2本飲んだ。
    もう一度送信した手直しした論文メッセージを読み返したら、まだ手直ししたいところが2点見つかった。
    だが、もういいだろう。そこまで真剣になる必要はない・・・。
    結局、今日仕事が終わりやったことは、その見知らぬ大学生の論文の手伝いのみである。
    しかし今時の若い女の子はSNSの上手な使い方を知っていると感心した。
    ともかく今は彼女の論文が学内の論文集に掲載されることを願っておこう。
    そうすれば僕の今日一日が報われるというものだ・・・。

    ・・・。




    Posted by 椰子金 on  | 2 comments  0 trackback
    該当の記事は見つかりませんでした。