森井聖大ファンクラブ通信

    マイペース・マイワールド

    悲しい手紙

    今日、君からの小包が届いて、その中にsoftbankの携帯と6万円が入っていた。
    確かに約束していたけど、それは本当は果たさなくてもいい約束だったんだ。
    本音を言うと、果たして欲しくない約束だった。
    だから君のバイトの収入では不可能だと思って、電話機本体と一緒に本体代も一緒に送るように言ったんだ。
    君は毎月一生懸命貯めたんだろう。
    それを思うと泣けてきたんだ。
    ずっと君が僕名義の携帯を持っていてくれることが、僕らを唯一繋げてくれているものだった。
    その6万円は、電話機本体の分割払いの残りと、12月分の電話料金だという手紙も入っていた。
    手紙が入っていたから、少しどきどきして見たんだよ。
    でも業務連絡のような文章が素っ気無く3行ほど書いてあっただけ。
    便箋の下のほうの空白が悲しかった。
    それに差出人の住所がなくて、がっかりした。
    荷物が届いたら、今の君の居所もわかると信じていたから。
    でも僕は、それでも諦めきれなくて、悪いとは思ったけど、伝票番号で差し出し場所を特定したんだ。
    そういう知識は豊富なこと知っているだろうから、それくらいは君も予想していたはずだ。
    だから君がまだ別府にいることを知って、そのまま家を飛び出したんだよ。
    渡しそびれたプレゼント、どうしても君に渡したかった。
    あんなにおねだりされていたのに買わなかったから、ずっと気になっていて、この前東京に行ったときに実はこっそり買っていたんだ。
    その途中、日出のsoftbankの店舗に寄り、君が携帯電話にかけていたロックを解除してもらった。
    僕がそういうことも簡単に思いつくこと予想しているはずだと思って、もしかしたら何かメッセージが残っているかもなんて期待したけど、何もなかったね。
    ただアドレス帳に、僕の電話番号とメールアドレスだけ残して、全部削除していた。
    その僕の登録名が『…』ってなっていたのが、君の気持ちだろうか。
    …。
    複雑な気持ちのまま、でも僕はもうあとがないと思って、これで最後だと思って、君へ渡せずにいたプレゼントを助手席に積んで、別府まで行ったんだ。
    君が住んでいたアパートに行ったら、ポストに溢れんばかりのチラシや住所変更もしていないのか12月はじめからの郵便物までたまっていたから、もうここにいないんだなって思った。
    それから君が勤めていたお好み焼き屋さんにも行ったけど、もう正月休みに入っていて、謹賀新年なんて貼り紙がしてあった。
    1月12日まで休みなんて長すぎるから、さすがに変な諦めがついたよ。

    でも、君はまだ、この町にいるんだろ?

    僕も今、別府のネットカフェでこれを書いているんだ。
    君がこのブログを読んでいるか知らない、多分読みたくもないだろうから、読んではいないだろうけど、もし可能性があるとしたら、このブログにしかないと思って、こんなこと書いているんだ。
    誰に見せるためでもなく、君だけに書いているんだ。
    実は色々な女の子と話しているうちに、やっと気づいたことがある。
    思えば君とは4年間も付き合って、過去最高だったね。
    僕がそんな君との思い出話をするたび、女の子はみんな口を揃えて言ったよ。
    「その人は本当にあなたのことが好きだったんだよ。何で手放したりしたの」
    そう言われてやっと気づいた。遅すぎるよね。
    僕が本当に好きな人、本当に一緒にいたい人は、君だった。
    またいつものように情緒不安定になった僕に君はもう愛想をつかしたんだろ。
    今年の4月頃、『何故?』をはじめて、忙しくなって、君を少しわずらわしく思い始めて、そうして君の制止をふりきって夢を求めた。
    君があの時どんな気持ちで、僕からの連絡を待っていたのかと考えると、胸が苦しくなる。
    僕は君を忘れて、夢の中で没頭していたんだ。
    そうして今、愛なんてテーマを掲げてやっと君の愛を知った。
    愛なんて僕が語るなんて、君は笑うかもしれない。
    「あなたに愛なんかわからない」
    そう言うだろ。
    「夢を追いかける男なんかと一緒にいられないよ。子供じゃないんだから。そんなどうなるかわからないものに本気をださないでよ」
    「やりたいんだ。一年後に結果がでなかったら、やめるから」
    あれからまだ一年たってないけど、少しは形になってきたんだよ。
    君にも見せたかったんだ。
    一緒に東京にも行きたかった。
    半年に一回、観光がてらね。
    今は『何故?』も落ち着いてきて、長い小説を書くことにも慣れてきて、少し時間にも余裕が出てきたんだ。
    本当は、もっと早く迎えにいかなくちゃいけなかった。
    幸せに暮らしているなら、いいけど…
    あの時、女性の君に結婚したいって言わせてしまって、それでも言葉を濁したことを後悔している。
    勇気がいったと思う。
    僕はまだ子供で、そんなこと煩わしかっただけで、逃げたんだ。
    君の気持ちから逃げたんだ。
    今、もし君に会えたら、こう言いたい。
    「結婚したい」
    今さらもう遅いよね。
    今日、車で別府の街を走りながら、歩道ばかり見て、君の姿を探した。
    でも近くにいるはずなのに、人が多すぎて君が見つからないんだ。

    君は、今、どこにいるの?

    Category : 何故?記
    Posted by 椰子金次郎 on  | 0 comments  0 trackback
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