森井聖大ファンクラブ通信

    マイペース・マイワールド

    東京2日目 演劇と絵画と人生のこと

    6月10日。
    朝6時すぎに、新宿駅付近のネカフェマンボーで10時まで寝て、起きてすぐに中央線に乗って、高円寺まで行った。
    11時に高円寺駅前の上島珈琲店でビーチャムカンパニーの演劇プロデューサーの森澤氏と会う約束をしていた。
    喫煙室でアイスコーヒーを飲みながら待っていたら、3分遅れて彼はやってきた。
    柔和そうな、まだ目付きにあどけなさが残る27歳の好青年だ。
    森澤氏が名刺をくれたから、僕は名刺代わりに「何故?7号」を渡した。
    どくんごの話と東京の演劇界隈の話を聞く。それから個人的な興味で、何故東大を卒業してまで演劇という何の保証もない道を選んだのか聞いてみた。
    「大学の時に演劇にはまって、今は家庭教師のバイトしながら、何とか演劇やってます。最初は役者だったんですが、素晴らしい脚本家や演出家がいて、どうにか世にだしたい気持ちでプロデューサーという道を選びました」
    それが現在のビーチャムカンパニーということだ。
    そういう想いは、何故?という雑誌をやっていて、同じく参加者を世にだしたい気持ちが、僕にもあるから、とてもよく理解できた。
    1時間半くらい話した。
    表現や芸術の他分野の繋がりが希薄で、演劇も文学も音楽も芸術家も芸能も表現活動という一点で繋がり、できうるなら一つの文化的なムーブメントを起こしたい。
    僕らは高円寺駅前で別れた。

    それから新宿に戻り、またマンボーで1時間仮眠をとり、新宿駅で待ち合わせた画家の女性と会った。
    彼女は、画家であり、頚部ジストニアという難病を患っている人でもある。
    新宿駅南口から歩いて五分くらいの、ちょっと値段が高いカフェに入る。
    頚部ジストニアは、筋力低下により、首が真っ直ぐに定まらない。そのうち全身に病気が進行すると歩けなくなる。
    彼女はずっと空を見ながら歩く。
    病気になったおかげで、空ばかり見てると彼女は笑う。
    カフェに入り席に座ると、彼女は首を壁にあずけて、アイスティーを頼んだ。
    僕はいつものようにアイスコーヒーを頼む。
    ひとまず挨拶代わりに「何故?7号」を渡すと、彼女は僕が断ってもきちんと代金をくれた。
    それから自分のカバンからリボンをつけて綺麗に包装された本を差し出した。
    「プレゼントです」
    星の王子さまだった。
    星の王子さまの本を読んだことがある人は内容を知っているだろう。
    それは一度は絵を捨てた彼女の気持ちと重なる話だ。
    昨今のギャラリーや画商、絵に対する想い、ジストニアの話などを聞いた。
    絵を売ることの困難さ、絵を描くという生き方、ジストニアの進行への不安など、2時間くらい話をした。
    最後、また会う約束をした。

    東京にいると、人に紛れて、全てが流れていくように感じるけれど、そのなかで、叶うともわからない色んな想いを抱いて生きている人も沢山いる。
    僕が比較的東京に行くのが好きなのは、そういう人との交流が少しばかりあり、それが自分のエネルギーになるからなのだ。

    夜は蒲田に泊まり、ピンサロに行った。迷惑がかかると悪いので、あまり詳しいことは書けないが、
    「ピンサロの中にもね、蒲田には本サロ店が三店舗あるのよ」
    と40歳すぎのピンサロ嬢が教えてくれたのだった。

    Posted by 椰子金次郎 on  | 0 comments  0 trackback
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