森井聖大ファンクラブ通信

    マイペース・マイワールド

    文学フリマを救う会解散報告

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    作夜、最終便で帰ってきました。
    第十九回文学フリマでは、今回堰をきったように色々な企画があり、効果はともかく、イベントを面白くしようという姿勢において好感がもてました。
    それに伴い参加者も面白い方が増えてきたようです。
    閉場後は、文フリ事務局主催の大きな打ち上げもあったようです。
    参加者とスタッフという垣根もなく、ざっくばらんに話し合える場ができたようなので、第二十回以降はだいぶ変わっていくのではないでしょうか。
    そういう意味で、変化の回だったと感じます。
    これからが、これまでと同じである必要はないのですから、毎回(効果はともかく)様々なことを試し挑戦しながら、(守るものなど何もないという気持ちで)常に攻めの姿勢でやってもらいたいと思います。
    今回の変化の兆しが、今後どのように発展していくか、(文フリだけでなく結果的に)文学的状況をどう変えていくか、とても楽しみにしています。
    次回からは、『文学フリマ東京』へと名称を変更し、東京も一地方開催という位置づけとなるようです。
    さて、私は、第九回から第十九回までの出店者でした。
    まだ文学フリマが日本で唯一つのイベントであった頃の参加者だった、と記憶しておいてもらえたら幸いです。
    今までこのイベントに関して色々と言ってきましたが、そのほとんどが具現化されました。
    最後の一年半は危機感から急ぎ足になってしまい、そのせいで『何故?』の方々や文フリ関係者の方々に大変不快な思いをさせたことをお詫びします。
    『エロオナニスト宣言』『超S宣言』『わかば本』や大坂文庫さんでの天皇小説三部作とやってきたことの私の役目は終わりました。
    最後の宣言本である『ネオぶんがく宣言』は、第九回から第十九回までの文フリの終わりとして、最後の置き土産としました。
    第一回から第八回までは評論系の天下でありました。
    第九回から第十九回までは創作系逆襲の時期でした。
    『ネオぶんがく宣言』はそういう意味で、一つの時代の終わりを象徴する一冊です。
    作中で殺した敬意を表するほとんどの方々が購入してくれたので、満足しています。
    怒らずに面白く読んでもらえたら幸いです。

    文フリの次の日は、模索舎さんへ納本しに行きました。
    いつもの奇妙なやりとりになるかと思い楽しみにしていましたが、予想を裏切られ、
    「文フリで何冊売れた?」
    まず、そう聞かれました。
    「ぼちぼちです」
    そのように言うと、執拗に何冊かと聞くので、
    「合計で40冊くらいですよ」
    と素直に答えました。
    その後、非現実的な話でもなく、作品の話でもなく、ひどく一般的な商業主義的発言をされて、とてもげんなりしました。
    そういうもんではないでしょうと言いましたが、なんとも侘しい話を続けられるので、
    「もういいです。今までありがとうございました」
    と言い捨てて帰りました。
    書店で置いてくれるところは限られている中で、新宿の模索舎さんに置いてもらうのは有難いことでした。
    ですが、当初から、書店といっても棚の奥、それも店主ですらどこに置いてあるのかわからない乱雑な状態で、書店に置くという意味はほぼ皆無でした。
    書店にふらっと訪れた人の目に触れない状態なのですから、あとはただネット通販代行の倉庫的意味合いしかありません。
    ネット通販であるならamazonでいいのですが、それでも模索舎さんにこだわったのは、反商業主義的思想があると思い込んでのことですし、あと正直にいうと、書店に置いている、という実質のない顕示欲もありました。
    この数年の活動でたびたび感じたことは、前にも書きましたが、同人誌や個人誌が地位も名誉も販売網も何ももたない為に、そこにつけ込む「置かせてやる」という小遣い稼ぎの商売人たちの傲慢さでした。
    模索舎さんは店構えや入り口付近に『超芸術トマソン』もありますし、そういう類のものではなく時代に抗した主義をもってやっていると思っていただけに、私は、店長の今回の発言に、店長ですら戸惑う深い失望と憤りを感じてしまったのでした。
    私は、ある主義主張をもって文芸活動をしていますし、もっといえばある主義思想のために生きていますから、それを曲げてまで頭をさげることはできないのでした。

    さて、最後になりますが、この6年あまり、色々なことがありました。
    今となっては全て良い思い出です。
    これからはひたすら小説執筆に専念したいと思います。
    その上で、新しい道を模索したいと思います。
    ご迷惑をおかけした皆様、応援してくださった皆様、今までありがとうございました。

    本日をもちまして『文学フリマを救う会』を解散します。


    Posted by 椰子金次郎 on  | 0 comments  0 trackback
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