取調室〈26〉

    26


    私は、彼らの論理に従い、文学とは何か、取調室で考えました。

    しかし、小汚い黄色い壁に囲まれた取調室で、文学を考えることは、ほぼ不可能でした。

    男女平等のせいなのか、婦警さんは、お茶の一杯も持ってきません。

    健康増進法により、わかばの一本も、吸えません。

    全くもって、野暮というしか、ありません。

    文学は、このような、長方形の壁の中に閉じこもるほど、卑小なものではありません。

    私の文学は、宇宙であり、無限です。

    私は、一国民として、未人たちの相手をしている、彼らに敬意を表します。

    しかし、文学に関しては、一歩も引く気はありません。

    私は、取調室を出て、ダイソーに行きました。







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