「ライオン逃げた」逮捕に見る国家方針と憲法改正の可能性への怖さの考察

    恐ろしいニュースが入ってきた。
    熊本地震発生時、ライオン逃げた、とツイートした男が偽計業務妨害(熊本市動植物園の業務を妨害したと)の疑いで逮捕されたとのこと。
    NHKニュース
    こんなことまで、これから、この国は、本気で取り締まるつもりなのだろうか。
    添付写真の信号機を見ただけで日本でないことくらいわかるのだし、それまでのツイートを見て少し考えたらわかるだろう。
    考えたらわかることを、考えないままで信じるバカどもの犠牲者が、この彼である。
    私は義憤にかられる。
    騙されたにも程度があるだろう。
    この程度の子どもみたいなウソで騙されたとか何のつもりだろう。
    それにもまして警察や動物園は何のつもりだろう。
    県の警察と動物園といえども市営であるなら行政が共に、電話の応対が忙しかったからという、ただそれだけの理由で、未来ある20歳の男性に対し業務妨害されたと訴えるとは、自分たちを何だと思っているのか、公務員であるならば業務ではなく公務であるわけだし、それにもまして、どうにも心が狭すぎて、とても正義の味方や市民の味方である公務員とも動物好きとも思えない。
    警察も動物園も、一般市民の人生を、何だと思っているのだろう。
    こんなくだらないことで逮捕して、氏名公表すれば、未来ある20歳の彼の人生は少なからず狂ってしまうことだろう。
    たとえ不起訴(起訴されて有罪にでもなれば大問題だろう)になっても、電話の応対などとは比べ物にならない苦痛を、一人の青年に科すのが市民の味方や動物好きのすることだろうか。
    こうなっては、もはや、警察というものは正義の味方でもなんでもなく馬鹿の味方であり、動物園というのは動物好きであっても人間嫌いなのだろう、と思うしかない。
    大体、数分おきに揺れていた時、ライオンもクソも、どうでもいい状態だったではないか。
    第一、地震の時、本来は、ツイッターなんか見る余裕などないのだ。
    あんな非常事態に、平穏な日常と同じ行動をとり、そんなくだらないサイトを見る奴がいるのか、と呆れるばかりである。
    動物園も警察も行政であり国家の一つの柱ならば、青年を訴えたり逮捕するのではなく、非常時にツイッターの情報など信じるな、と啓蒙すべきではないだろうか。
    ちなみに私の住む町では、町内放送で、「ツイッターなどSNSはデマばかりなので信用しないで下さい」と時おり放送していた。
    もちろん私は苦笑しながら聞いていただけだが、云われないとわからない人がいるなら云った方がいいだろう。
    警察がくだらない通報に対してまるでフェイスブックよろしく「イイネ、イイネ」とアホを擁護するから、アホがますます自分のアホに気づかず勘違いを繰り返し、自信をもっていくのだ。
    私のような、まともな国民からすれば、迷惑極まりない。
    これも見せしめというのか、ネットでの放言に対しての周知目的での逮捕だろうが、百歩譲っても、逮捕して良い罪と悪い罪があるだろう。
    この場合、逮捕された男性は誰一人騙すつもりもなく「どうせこんな子どもみたいなウソはでたらめとわかるだろう」と国民の知性と民度を信じツイートしただけなのだが、その予想がはずれ、思った以上にバカが多く、安易に信じられ、この悲劇が起きただけなのだ。
    真の犠牲者は、動物園でもなく警察でも熊本の人々でもなく、知性と民度の低い国に生まれ逮捕された、この20歳の男性の方なのである。
    ツイッターは、今ではウソもつけず、同調圧力で本当のことも言えない、どうしようもないサイトと堕した。
    それにしても、市の動物園、県の警察、二つの行政の連係プレイでの摘発であったことは、憲法改正もあるとのことだし、インターネット言論や表現の自由を締めつけていく国家の方針をひしひしと感じてしまい、インターネット時代の作家として、戦々恐々とするばかりである。

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