マイペース・マイワールド

    心持ち喧嘩せず

    おっさんおばはん生産工場

    キミがまだ肌も綺麗で髪も艶々していた頃。
    キミは出鱈目であったが無限の可能性だけはあった。
    だからして、おっさんおばはんは、キミ自身を見ずに、キミの背後に後光のように射すありもしない未来を見つめた。
    自分勝手はさて置いて、おっさんおばはんは、美肌かつ髪がふさふさしているキミに自己愛を持って接したのだろう。
    無論、キミは、自分勝手なイメージを重ねる、そんな肌の汚い禿げ散らかしたおっさんおばはんを憎み怒ったことだろう。
    歳月は、瞬く間にすぎた。
    キミ自身も、自然の摂理の中、例外なく、齢を重ねた。
    当然のように肌の汚い毛が薄いおっさんとなった。
    かつて敵だったおっさんおばはんも、今では、仲間だ。
    「私たちって肌の汚い禿げ散らかしたおっさんおばはん仲間だよね」
    イメージではなく、そのままのキミを見るようにもなった。
    それはそれで、視点によっては、喜ばしいことであるし、哀しいことでもあるのだろう。
    分析しても仕方ない。
    大事なことは、身の振り方だろう。
    だからといって、キミまでもが、あの頃憎んだおっさんおばはんと同じく、肌が綺麗で髪がふさふさしているから、という、ただそれだけの理由で、自分勝手なイメージ(思い込み)で後から来る者を見つめるのだろうか。
    よもや説教までするつもりなのだろうか。
    もし、そうであるならば、肌が汚く髪が薄くなっただけでなく、キミはいつの間にか、最後の砦その心までも、おっさんになっちまったのさ。
    そう、キミは、とうとう、肌がきったなく、禿げ散らかして、ぽっこりどころかボッテリと腹が出て、自分の話を聞いてほしいだけなのに素直に言えず、だらだらと長生きしているだけが取り得のくせに上から目線で説教ばかりする、あの嫌なおっさんになっちまったのさ。
    そうして、キミは、こう答えることだろう。
    「理想の職業はワイドショーのMCかコメンテーターです!何も知らないくせに、偉そうにですね、世相をバッタバッタと斬って、無知な人々を煽動して、大金を稼ぎながら、おっさんおばはんのアイドルになるんですよ!」



    Posted by 森井聖大 on  | 0 comments  0 trackback

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