オフレコのブログ

    昨日、夜の10時過ぎに家に帰ったら、一通のメールが届いていた。
    その方は知っている人だったが、それほど親しくしている人ではなかった。
    こういう内容だった。
    「HPの電話番号見ました。お話したいことがあるので電話してもいいですか?」
    何事だろうと思った。
    どういう用件か全く想像できなかった。
    ひとまず逃げても仕方ないのですぐに返信した。
    「今日なら夜中の2時くらいまで大丈夫です。携帯に電話ください」
    と携帯番号を書いて送信した。
    5分もたたずに、すぐに電話がかかってきた。
    「早いね…。どういう用件なの?」
    「実はツイッター見ました。あれ、私のことですよね?」
    アッと思った。
    フォローされているわけではないので、まさか見るとは思わずに確かに書いた。
    一ヶ月も前のことか、まさしく電話の人のことを名前をださずに書いた記憶がある。
    批判的な内容を書いた記憶があるので、少々焦った。
    「あれは誤解です」
    その方が言う。
    「うん、わかるよ。あれはわかりやすく書いたので、ああいう形になったけど、別にきみが嫌いとかではなく、誤解しないでね。おれは一応小説家なので、本質だけ抜き取るように、少々誇張することもあるだけで。ツイッターでも同じで、他の人みたいに日常をただ書くわけではなくてね…そういうね、わかるよね?」
    おれは俄かにしどろもどろになっていた。
    まさかツイッターでのツイートについて抗議の電話が来るとは夢にも思っていなかったからだ。
    「いえいえ、抗議とかではなく、私はただあれを見たので、またお会いする時に見ていないふりをするのも嫌なので、ただあれを見たということを言いたかったんです。それで誤解があるようなので訂正もしたかったんです」
    その方は怒ってもいい立場なのだが、控えめにそう言うので、おれはますます恐縮してしまう。
    「いや、本当に失礼な書き方で、まさか見るとは思いもしなかったので、あれはデフォルメで、ただ言いたいことを伝えるために、少しね、一つの典型として、きみの言葉を思い出して、それを書いただけで、もう本当に誤解されても仕方ないけど、終始おれはこんな感じで、一応、常に小説家であることを意識して過ごしてるから、そこのところ同じ小説書きとして理解して頂けたら…」
    おれはしどろもどろで弁明するしかない。
    まさかツイッターでのおれの言動についてまともに相手する人がいるとは思いもしなかったのだ。
    「そういうことですか。それなら私も弁明させてもらいますが、アノ言葉は真意ではなく、一つの意見として、こういうことも言っておこうと思ってのことですから。不快な思いをしたなら謝ります」
    至極丁寧な物言いにますますおれは穴があったら入りたい気分になる。
    ともかくお互い謝罪する電話のやりとりが10分程度あって、どうにかお互いの身の上話をする方向になった。
    ひょんなことから、というか、おれのいい加減なツイートから、色々話をさせてもらったが、結果良い会話ができた。
    前回はあまりお互いを知らずに文学の話をしたのだが、土壌を知ってこそ会話は成り立つ、そんなことを改めて考えさせられた1日の終わりのエピソードだった。

    この場を借りて、改めて、お詫びとお礼を言っておきたい。

    スルーして「森井聖大のクソ野郎」とすることもできたことを、あえて電話までくれて、とても嬉しかった。
    ツイートがフォロワーだけじゃなく色々な人が見ていることも改めてわかったし、なによりもあの時の一瞬の小説にまつわる会話を覚えていてくれたこと、そうしておれの言葉に敏感に反応してくれて、電話までくれたこと、素晴らしい人間だなあと思った。
    ネットの言葉であっても、鼻で笑わずきちんと真摯に受け止める、そんな言葉への想いみたいなものも伝わった。
    「私は小説がもっと上手に書けるようになりたいんです」
    という言葉も胸に残った。
    本当に立派な小説家になってほしい。
    最後に、
    「大阪文学フリマ頑張ってください」
    と言ってくれたことも、社交辞令ではないと感じたし、いい加減に串カツ食べに行くだけじゃなく、本気で頑張ろうと思わせてくれた。
    電話、本当にありがとう。
    今度また東京で会った時は、もっと突っ込んだ小説談義をしよう。
    色んな意見があっていい、色んな意見がないと面白くない。
    遠慮なく、やりましょう。

    最後に。
    約束どおり誰にもわからないブログだろ?
    これはきみだけへ送るオフレコのブログだ。



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