大阪文学フリマ外伝ー鯨ナイト前編ー

    4月13日の21時頃だった。LOVEさんとJASONさんと3人でミナミの味園ビルにあるというデジタルカフェに向った。はじめての場所なので味園ビルの造りがわからなくて、2Fにあがってから反時計まわりに進んだため、なかなかデジタルカフェという店がなく、「本当にそんな名前の店あるのか、鯨に騙されたか」と思っていたら、約一周まわりスタート地点に戻る寸前でデジタルカフェという看板を発見した。鯨ナイトなんてものには誰も来ていないだろうと店のドアを開けると、もうすでに10人以上の人間が卓を囲んで座っていたので、牟礼鯨の人気ぶりに驚いた。ひとまず非公式ガイドブックの編集長である「いい人だと噂の佐藤は誰だ?」と聞いたら、佐藤らしき人物がわかりやすく顔を隠したので、「ああ、あれが佐藤か。たしかにいい人そうだな」と思って、特に顔も見なかった。非公式ガイドブックについては、あとで話そう。ひとまず鯨問題が先だ。それから卓を囲む席が空いておらず、『何故?』メンバーは離れたカウンター席に座った。しかし偶然にもそのカウンター席のすぐ近くには、大阪文学フリマ代表と東京文学フリマスタッフが二名いた。自然と文学フリマの集客と文学フリマの文学的立ち位置について少しだけ自説を話した。それも「一般に知られていませんよ」ということと「そもそものはじまりを考えると、決して文学フリマの書き手は大手出版社のいう所謂プロの作家の下に位置するものではないはずですよ」という、それくらいで、それもそれほどじっくりは話さなかった。というのも、大阪文学フリマ代表の上住くんが全国に文学フリマをという青年らしい夢と希望に満ちた理想を語り、それを聞いていたら、微笑ましくて、とにかく応援する旨を告げるにとどまった。それより何より、今日は鯨問題の方が重要だ。なので、ちょうどカウンター席の空いていたおれの横に牟礼鯨が座ったので「最近の鯨を見ていたら…」と言いかけたら、上住くんが「なぜ、小柳日向は来ないんですか?楽しみにしてたのに」とどうでもいい質問をしてきたので、「どうでもいいだろ。あれは鯨が悪い」と言ったら、横の牟礼鯨が「反省してる。あれはおれの責任だ」と言い、何故か小柳日向について話がはじまり、鯨問題を話す機会を失った。そのあたりの時に、LOVEさんが「風呂に入りたいから先に帰る」といいJASONさんが「送っていく」というので、すかさずJASONさんに「また戻ってきてくださいね」と言うと、JASONさんは少し嫌な顔をしながら曖昧な返事をしてLOVEさんと帰っていった。おれは一人カウンター席に取り残されたこともあり、そういえば大阪の人と話していないなと思い、横を見るとカウンターの端っこの席に一人の関西人らしい客が一人で座っていたので話しかけに隣の席まで移動した。彼は名を悪シゲといい、なかなかに小説について語ってくれて、「あんさん、大分県の人なら大分のこと書きなはれ、わし、それ読みたいわ」とアドバイスをくれた。また福岡ポエイチの時に書こうかなと思いつつ、後ろを振り向くと、もう5人くらいしか人がいない。非公式ガイドブックのことも話していないのにいい人そうな佐藤くんも既にいない。だから佐藤なる人物が、正直、今でもどんな顔かわからない。しかし特にブログに書いたこと以上に言うこともなし、はじめから言わなくても本人もわかっていることだろう。そうして何人かいた女性もいない。まだ0時もすぎていない早い時間のはずで、ほとんど誰とも話していない、ほとんどの人の顔も覚えていないのに、夜はこれからなのに、どうなっているんだ、鯨ナイトは、と思っていたら、不意に卓の真ん中に座っていたくたびれた背広を着た利巧そうな眼鏡のしかし鋭い目つきをした男性が手をふり「森井さん、こっちで飲みましょうよ」と誘ってくれた。それでようやく今夜はじめて卓を囲むことができ、その場にいた人間の顔をようやくまともに見ることができた。その彼こそが、このあと深夜三時半の閉店まで「織田作之助と牟礼鯨失速問題について」語りながら飲み明かすことになった文学結社・猫の山本清風その人だった。
    コメント

    此のblogには嘘の記述が有ります。
    ご注意下さい。

    LOVEさんが帰ると言い出した本当の理由は放かっとかれたから他ならない。
    何故なら森井は文フリ諸氏と歓談中。
    ハゲは見ず知らずの悪シゲなるオッサンと何時の間にか仲良く話しており。その間で独り取り残され、行き場を失って居たからである。
    しかし森井は素で話し込んで居たので罪はないが、ハゲは可愛い女の子に意地悪をして、困った顔を眺めたいとの邪な欲望の結果である。

    次にハゲがLOVEさんを送って行くと言い出したかの様に記述されているが、本当は森井が送って行くよう指示を出したのである。
    ハゲの目論みでは心細さと不安のなか帰途につく可愛らしい女性を肴に悪シゲと本腰をいれて話をしようと言う腹積もりであった。
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