マイペース・マイワールド

    心持ち喧嘩せず

    『何故?』活動休止の報告

    二時頃布団に入り、新潮文庫から出ている野坂昭如の『火垂るの墓』という短編集の中の『アメリカひじり』という短編小説を読み終わり眠りについたのだが、夜は一滴も酒を飲まず代わりに珈琲ばかり飲んでいたからか、それともただ酒がないと眠れないだけなのかわからぬが、眠りはいつになく浅く、半醒半睡の夢うつつのまま過ごし、外で鶏の声のするのが気になり、もう朝かと再びベッド脇の電気を灯し、次の短編小説である『焼土層』を読み始めたのであるが、その長く別居していた息子と老衰死した貧しい母の話に思わず感情移入してしまい、不覚にも涙をこぼし、途中で投げ出し、なおも外の鶏がうるさく鳴き続けるので、何時かと時計を見ると5時であるから、もういいやと、いよいよ起き上がり、部屋の電気を灯し、またコップに珈琲を注いだ。
    先月72歳の叔母と偶然出くわし、「お母さんとこ行ってないから。一緒に連れてってくれんか」と言われ、私の運転する車でともに私の母が暮らす施設を訪ねたことを不意に思い出し、その車中で後部座席に座る叔母が「最近、もう死にたいんよ。子どもも孫も大きなって、何もすることなくなった」としきりに言ったことなどを思い出し、その時それに対して何もかける言葉が見つからなかった頼りない自分自身の心境を思い出し、本当は言葉で何かを言うべき人間であるのに、何も言うことができず、「まあまあ」という何とも頼りない言葉しかかけられず、その時からどうにも自分自身の言葉の質に、こういう場合の、感情的かつ身勝手な若い人の傷ついたというどうでもいいものにたいするその場限りの慰めの言葉ではなく、本当の人間の永遠の問いかけのようなしみじみぽつりと呟くような心情への言葉というもの、間違いなく叱りや物の道理や宥めすかす言葉ではない、真の言葉を、もうどうせなら嘘でもいいのだがこの先ずっと「そうやなあ」と思わせ気を楽にさせ大往生させるべき言葉もなく、どうして作家であるかという、自己嫌悪を運転しながら不意に感じたことを思い出して、もし仮に叔母ともう二度と会うことなく、無論自殺などはしない人だが歳が歳だからいくら元気に見えてもいつどうなるかはわからぬなかで、そのことにたいする言葉というものが未だに何も見出せないので、私はとても上等な作家ではないことを痛感している。
    昨日か一昨日か、ついに小倉風太が銀座モダンアートへ「何故?の者ですが」と電話したということを聞いて、どうにも『何故?』をやっていく気にもなれず、二日ばかり考えていたが、この件に関しては色々と言いたいことはあるが、もう何も言う気になれず、結論だけ言うと、しばらく『何故?』を休止することにする、少なくとも一年ばかり休むことにする、これは何も小倉風太のせいではなく、ただの最終通告にすぎず、もともと実は『君はフィクション』という小説まがいの作品を書き上げた時から、いや書いている最中から、このことは何気に予感としてあったことで、いわば作品での琴葉はまさに現実の私であり、小説家というのは私の理想の姿として描いたのであるから、現実の営業に奔走する編集者の私は死に、ただ小説家として生きたいと願っていたのだろう。私は作品と同じように自殺したのだ。四年間、無我夢中で走り続けてきたのだが、今回の件は、私の中で、同人誌の在り方を考えることにもなり、その結果、現状の『何故?』ではそれが叶わないので、一度真っ白にして、ただ小説を書くことだけを考えた活動を一年ばかりしたいという考えに至る。表向きとは違い、私自身が全く感情で動くのを好まない人間であるから、一度はあまりに感情的な一部の人々と接点を断ち切りたく『何故?』解散という案も浮かんだが、それはどうも私自身感情的にすぎる、同じ穴のむじなではないかと思い直し、一応休止、休刊という、いわば保留という形式をとるに至った。一年という期間は、一年後に確実に復刊するというものではなく、少なくとも一年は『何故?』としての活動を休止するというだけのことで、この先もしかすると一年後にも動き出さない場合もあり得る。色々と考えた結果であり、このまま第二章に突入し一号目をだす気には到底なれないし、本当のはじまりである一号目なのだからきちんとした形で発刊したいので、この結論でご了承願うしかない。
    厳密にいえば既に申し込みをしている6月9日の福岡ポエイチまでは『何故?』の森井聖大としての仕事を全うする。そして6月9日をもって『何故?』の看板をおろし、宿がない、しがない物書きとして、しばし文藝の旅にでたい。


    最後に、『何故?』読者の皆様、関係者の皆様へ。
    身勝手なことは重々承知の上での結論なので、何卒、ご理解の程、よろしくお願い致します。
    今までありがとうございました。

    Category : 何故?記
    Posted by 森井聖大 on  | 8 comments  0 trackback

    8 Comments

    とうわとき says..."電話を、と言ったのは…"
    少し付け加えると、風太さんが色々と予測でモノを言うのでらちが空かず(小倉風太「たくさんの本を扱っているのだから管理がいき届かないのは仕方ない」とうわとき「作る側の気持ちが解ってない、どんな思いで本を作ってるのか」…)、そしてしばらくの言い合いの末、想像でものを言っている気がし、私が「電話した方がいい」と発言したからです。「自分の目で見るもの・耳で聞いたもの」を信じようとする心は誰だってあると思います。意識が変わればこんなことなくなると思ったからです。電話は私のせいです。でも風太さんは私を責めないけど。余計なコメントをして不快な気持ちにさせてしまったら申し訳ありません。これだけは誤解されたら嫌で言っておきたかった。凄く嫌なんですが投稿します。そして私には森井さんや風太さんの考えがすべて理解できませんし、すべてに同感できませんし、それでも何か同感できるものがあるから一冊の本になっていたのでしょうか。それとも一人プレーの集まりなのか。最高のものを作るなら何故の真意そのものを理解する必要があるのか。なのに明確でなく風太さんの言うこともよく解らない。解りたいのに解らない。解ろうとしていないから?そっちの伝えようという気持ちが薄いからじゃない?と「なんで解らんの!」の言葉に寂しさと反発を感じます。どうにかしたいのにどうにもできない。何故?存続に関しても、「何故?」じゃないといけない理由がほしい。
    2013.05.03 08:58 | URL | #hQCVNUOA [edit]
    Love says...""
    お疲れ様です。私も、とうわときさんと同じように、自分の目で見て聴いて考えて確認しないとダメだと思う人間です。
    私は最後通告をする前に森井さんにフォローを外されたので私も切りました。
    私は確認せず責任転嫁した姿勢、収拾がつかないと逃げる姿勢が嫌です。
    女が何を言う、みんな勝手に感情をぶつけて、電話までしてと思うのはわかりますがね、メンバーだった人間として、今回の件がRTされ広まってるのは恥ずかしいです。
    友達ゴッコも同情も私には関係ないし皆にも貴方にも関係ないですが、人間性が代わり、ひとりよがりになった気が途中からしてました。
    今までお疲れ様でした。
    楽しい時間と、いろいろなことを教えて頂き、ありがとうございました。
    2013.05.03 13:05 | URL | #- [edit]
    某右翼団体 says..."船岡俊輔についての事実"
    外山が、えんえんと言いつづけている船岡俊輔問題については、決着がついています。

    くわしくは、リンク参照のこと。
    2013.05.04 17:27 | URL | #RZBDt0NY [edit]
    小倉 says...""
    日の丸はこちらにある。僕は特攻隊志願兵の孫ですが、日常が変わらなくては仕方がない。ひとりひとり、内面が変わってゆく、それが、生きる意味であり、欧米に立ち向かい死んだ英霊も、我々の日常の味方である。決して特別な日に期待していた訳ではない。何も変わらないと知りながら、希望を信じて生きていた。右翼は日常を愛する努めだと思う。天皇は日々の農業に気を留めており。僕は天皇と同じように働いている。万民平等とは人がみな天皇であることだ。心の持ちようだろう。箔など死ね。

    何故? 休止の理由、立派な判断だと思います。個人が大事だ。集団に潰されない個人。「何故?の者ですが」と言うようでは全然駄目だ。腐っとる。本当に欲しい日常は? 僕は日常を生きてゆきます。
    2013.05.04 21:38 | URL | #- [edit]
    某右翼団体 says..."船岡俊輔問題 F氏ではない"
    ホントにしつこい人だな……。

    F氏なんていません。
    船岡は、まったく無関係です。
    船岡俊輔は、90年代末からすでに持病のノイローゼが、亢進してほとんど外出できないほど病んでいます。

    外山周辺でも「船岡の線はない」と気が付いています。

    それでも「船岡犯人説」にこだわるのなら、船岡の自宅に直接、行ってみたらどうですか??



    船岡電気商会 現住所。
    船岡俊輔(キチガイ 廃人) 現住所 佐賀県玄海町32
    船岡俊輔(キチガイ 廃人) 現住所 佐賀県玄海町32

    本人に直で会えば、すぐ解決出来るでしょう。

    なぜ、会わないんですか??
    2013.05.06 11:28 | URL | #0MXaS1o. [edit]
    森井聖大 says..."某右翼団体様へ"
    某右翼団体さん

    いいですか、私は別にF氏が誰かの頭文字だと思っているわけじゃないんですよ、いうなれば星新一のショートショートにおけるF氏やS氏のような意味で使っているんです、S氏が佐藤や斉藤だろうと想像して星新一のショートショートを読む人がいますか、いないでしょ?それと同じです。もともとの語源は知りません。
    しかし、きみ、前みたいな、なるほど、まあそうですか、という余裕がないですよ。らしくない。どうかされたんですか?
    それにあなたがこのようなF氏の語源となった人物についてこういう差別的発言をするのも本人でないならやめた方がいいですよ。外山だけでなくこの彼への誹謗中傷にもあたりますので。
    そしてgoogleマップで住所調べても出てきませんが、どういうつもりですか?
    あなたは海外サーバー経由でやってくるくらいの計算した人だからインターネットに詳しいはずですので、こういう失態はしないと思っていましたが。

    仮にあなたがF氏でないとそこまでムキになっておっしゃる理由は何ですか?

    そして、あなたは、誰ですか?

    前にもメッセージしましたが、私は、外山氏の味方でもなく、(ここが肝心ですが)あなたの敵ではありません。
    2013.05.06 22:51 | URL | #- [edit]
    某右翼団体 says..."船岡問題については、一応、終わりとします。"
    なぜ、この問題について、言っておかなくてはならないかというと、「虚言屋ビジネスマン」外山恒一のデマが悪質すぎるからです。

    外山恒一のデマによる実被害は、すでに出ており、被害者は、何人もいます。

    わが団体に以前、所属していたメンバーの一人もその1人でした。
    仮にその男をKとします。
    Kは、当時、島根大の一年生で自称「右も左もわからない未熟者」という男でした。
    しかし、以前からストーカー問題に関心のあったKは、ある日、この外山恒一をめぐるネットストーカー問題を知り、「10年も外山恒一さんにつきまとうなんて、船岡は、ワルいヤツだ。俺が、問い詰めてやる」と義憤を燃やし、佐賀の船岡電気商会に押しかけていきました。
    結論から言うと船岡本人には会えませんでした。
    応対に出たのは、母親で船岡俊輔本人は、ノイローゼ気味で、半引きこもり状態であり、外山恒一の流す船岡犯人説は、単なるウソ、もしくはデマだと判明したのです。

    だまされたKの怒りは、凄まじく、今も外山恒一を許していません。

    その他にも船岡電気商会に電話をかけて、だまされた人も何人もいるようです。

    森井さんは、F氏は、ただの記号と言い抜けていますが、前述のように既に実被害は出ているのです。

    誤解を買うようなまぎらわしい発言は、控えていただきたい。

    船岡問題は、一応、これで決着としますが、今後、F氏などという誤解を買う発言をするようであれば、再び、コメントします。

    外山恒一のたれ流すデマを決して信じないように。

    リンク先の外山恒一ビデオに船岡電気商会の実景が出てきますが、外山恒一は、船岡本人に会おうとしません。
    外山恒一本人が、自分のウソを信じてない証拠です。

    船岡電気商会現住所
    佐賀県東松浦郡玄海町新田1555-7
    2013.05.09 16:43 | URL | #mQop/nM. [edit]
    森井聖大 says..."某右翼団体様 了解しました。"
    なるほど。きちんとした文章でした。
    返答いただきありがとうございます。

    実は私はそれほどこの問題を重く捉えていなくて、二年前くらいでしょうか、Aニュース(http://rensai.jp/?p=6894)の方で書いたように、ネットにまつわる面白エピソード程度の認識しかありませんでした。
    さきほど少しググッて知りましたが、その後、外山氏がツイッターでF氏の本名をネット上で公にしたことを知らなかったのです。
    なので、何故あなたが、このように必死に、F氏のFにこだわる理由がわからなかった。
    ということです。
    申し訳ない。

    それについて、私の個人的ネット感覚でいうと、外山氏の行為は大人気ない、もう少しその前に私に語っていたように「Fはフィルターだ」という広い心で、心のうちではあなたを疎ましく思いながらも無視して(無視するという形での放任主義で)接して欲しかったと思います。
    なので、あなたには、同情致します。
    ステージに上った者はやじられて当然ですし、いわばリング下で野次をとばす観客にムキになり目の前の対戦相手ではなく観客を相手に戦う、素人の実名暴露はそういう行為であるし、それは私のネット的身の上に置き換えても、信条として違うと思うところありますので、あなたの野次がどんなにひどかろうとプロならば観客に拳を振り上げず無視し、リング上でのみ成果をあげるべきだったろうと思います。

    了解しました。仰るとおり、F氏の正体は、その方ではない。
    そうして大事なことなので最後にもう一度言っておきます。
    私は犯人探しに一切関わるつもりはありません。
    誰でもいいが誰かいる。それでいいと思っています。
    あなたも外山氏の影として、外山氏と同じ歩幅でこのネット時代を生きている。
    私は、一人の作家として、ネットに携わる者として、ただそのことが時代を表しており、人間的であり、とても面白いと思っていただけなのです。
    また機会があればいつでもお越しください。

    文学は、行為そのものを、善と悪では捉えません。
    同じ人間である私には、そんな権利はないでしょう。
    私は、ただ、あなたの、そのひたむきさに、興味をもっているのです。
    いずれと外山氏と(法廷ではなく、言論で)決着をつけて欲しいとも思っています。
    それでは、しばし、さようなら。

    2013.05.09 22:10 | URL | #- [edit]

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