ある仮説ー丹羽文雄ー

    2005年100歳という長寿を全うし、この世を去った作家、丹羽文雄。
    晩年アルツハイマー型認知症になったことでも有名だ。
    この丹羽文雄は、まだ若い頃、1948年に、日本初の認知症小説といわれる『厭がらせの年齢』を書いている。
    これは皮肉なのか、それとも予感なのか。
    なんともいえないが、一つだけはっきり言える事は、丹羽文雄は認知症を知っていた、ということだ。
    認知症小説を書き終えたくらいだから、人並み以上に調べていただろうし、人並み以上に認知症が何であるか知っていたのは間違いないだろう。
    これが何を意味するか。
    知ろうと知るまいと、老化による器質的変化には逆らえないということだろうか。
    いや、こんなことは、当然すぎる、ありきたりな結論だ。
    私はどうにも違和感を覚える。
    まだ結論は出せないが、事実だけを羅列すると、こうなる。

    丹羽文雄は認知症を知っていた、そして、丹羽文雄は認知症になった。

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