柳美里氏へのお詫びーあるいは、大坂文庫・上住氏へ稿料未払いについての提案ー 

    私は以前、柳美里氏への原稿料未払い問題について言及した。

    文学史に残る本『ネオぶんがく宣言』の経過報告と柳美里氏の原稿料未払い問題と文学フリマの役目について

    その際、柳美里氏へ、文学フリマへ来れば、このようなことからも解放されると書いた。
    だが、私は間違っていたようだ。
    このことに関してお詫びしたい。
    実は、私ごとだが、大坂文庫に創刊以来3号連続で原稿を書いたのだが、驚くなかれ、柳美里氏と同じく稿料未払いの状態なのだ。
    柳さんすまぬ、文学フリマに来ても同じことだったよ……。
    この問題の大坂文庫の代表は、言わずと知れた、あの上住断靱氏である。
    上住氏は、この他にも、文学フリマ大阪事務局代表なども務められており、世間的には信用に値する人間なのである。
    しかし、なぜに、このような人物が、私に原稿料をくれないのか、どういうことなのだろう!
    柳美里氏に話を戻せば、もともと原稿用紙1枚あたり2万円のところ、最低ラインの4千円で手を打ったとのことだ。
    私がもし最低ラインの4千円だとしてもだ、原稿用紙80枚くらいは書いているので、ざっと計算して最低32万円くらいはもらわなくてはならないのである。
    それが、なんと、驚くなかれ、ボールペン一本なのだ!
    これは一号目に『天皇陛下の恋人』を書いた時に貰ったのだが、この時は、何も期待していなかったこともあり、もうすぐ40になろうという私だが、まるで新中学生のように、ケース入りのボールペン1本に大喜びしたものだ。
    だが、貰ったものといえば、後にも先にも、これだけだ……。
    大坂文庫二号目には『雅子さん愛子ちゃん救出作戦』を書いた。
    無論、またボールペンの一つもあるだろうと思っていたが、何もない。
    だが、私も大人だ。
    文フリのこともあるし、ボランティアといえども代表だしそれなりに忙しいのだろうと、じっと待った。
    そうして三号目に『未事記』を書いた。
    これは前にブログに書いたが、このような生きるか死ぬかの覚悟で書いたのである。

    大坂文庫へ『未事記』を寄稿。ーいま明かされる天皇小説誕生秘話(上住氏とのやりとり全編)ー

    しかし、何もない。
    稿料はもちろん、ボールペンの1本も、消しゴムの一つも、匂い玉の一粒もない。
    この時に、さすがの私も、柳氏のように、ブログを通し、訴えてもよかったが、それも止めておいた。
    まだ書籍コードも取っていない、流通コードも取っていない、ましてや同人誌ではないか、載せてもらうだけで有り難い、そう思おうと踏ん張って、ぐっと堪えてきたわけだ。
    しかし、先日、大分のお笑いライブに関する私のブログを読んだというライブ関係者の方と、こういう話をした。
    「ブログよかったです。これで大分の表現界も少しは気合が入るでしょう」
    「私は1000円払ったからね。感想くらい何を言ってもいいと思ってね」
    「ええ、ただ、出演者は一円たりとも貰ってないですからね」
    「そうなの?」
    「ええ、あの金、どこに行ったんでしょうね。会場費で終わりでしょうね。そういう意味で、客は1000円払ってると言ってもね、出演者は何の取り分もないし、意識だけ高く持てと言うのは酷かなとも思うんですよ」
    「まあ、そうだね」
    「ええ、出演料、ちょっとは貰えばね、意識も自然とついてくるんじゃないかな」
    「問題は、そこだね」
    「ええ、このへんの改革の方が先じゃないですかね」
    こういう話だった。
    ここで話を戻せば、大坂文庫に命を賭けて書いてきた、この私にすら一切金が入らないし、他の誰にも入らないのだ。
    無論、大坂文庫も赤字なのだ。
    問題は、それは何故かを考えることもないところだ。
    そこで話が終わってしまっていることだ。
    では、どうやったら赤字から脱却できるのか、を考える時に、まずは、作品の質の向上だろう。
    その為には、無料だしね、という作家陣の意識の変革がまず先だ。
    意識だけ高く持てと言われても、誰がそんな空想家でい続けられるか!
    これは何も大坂文庫だけに言っているわけではなく、全ての文フリ系同人誌たちに言っている。
    ただ私が寄稿したのは大坂文庫だったというだけだ。
    そうして、大坂文庫は、文学フリマの大阪の代表者がやっている雑誌ではないのか!
    まずは、自分が手本を見せ、文学フリマがただのガキの遊び場ではないことを証明しなければいけないのではないのか!
    ということで、今回、私は、この稿料未払い問題をブログにupしたのである。
    しかし、何の契約もないのに、わけのわからぬことを言うな、という同人誌界にどっぷりつかった人々もいるだろう。
    では、このことを、お話しよう。
    実は、私が、この上住氏と2年前福岡で会った時、彼は、得意げに、起業する、出版社を立ち上げると言いのけたのだ。

    文学(もう1つの)商業化への挑戦4-大阪文学フリマ代表・上住断靭との会話ー

    この心意気に感動した私は、それから命を狙われる危険を鑑みず、上住氏の為だけに天皇小説を寄稿したのだ。
    しかし、未だ、書籍コードも流通コードも取得せず、起業もできていない。
    そして、私への稿料もない!
    私は、不意に、太宰治の言葉を思い出す。
    私は、ただのお人よしなのだろうか。
    稿料を一円ももらわず、ボールペン1本で、夢見る夢男の妄想を信じ込み、命まで狙われて。
    上住氏に問う。

    無垢の信頼は罪なりや!

    しかし、大坂文庫も上住氏も、これからなのだろう……。
    ここまで色々と書いたが、そう考えることにしよう。
    私は、どこまでも人がいい大人だ。
    今回、32万円ばかりの稿料は不問に付すつもりだ。
    いい、それは、また今度で。
    ただ福岡ポエイチの2次会でおごってくれれば!
    たぶん4千円くらいだろう。
    80枚あまりも書いて、原稿用紙たった一枚あたりの最低ライン4千円ですませてやろう。
    では、よろしく。





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