マイペース・マイワールド

    金持ち喧嘩せず

    第四回福岡ポエイチにてーサイン会の結果ー

    二日目、私のブースは、管理人室だった。
    ポエイチのカタログ紹介文に、森井聖大サイン会と銘打っていたからポエイチスタッフが気を利かせてくれたのか、サイン会にふさわしく、私のブースの椅子だけは、何故かゴージャスな革張りの社長椅子だった。
    普段は座れない椅子なので、完全にくつろぎスタイルとなった。
    ほぼ足を組み、大きな背もたれに背中を預け、天井という虚空を見つめ悦に入っていた。
    隣にはフルカワカイさんという、どこか秘書めいた美人もいて、コーヒーまで注いでくれる。
    とても優雅な一日だ。
    作家稼業に付きものの著書へのサインを、とうとうやる時がきたか、うむ感慨深い。
    だが、結果、サインを求められたのは二人だけだった。
    一人目の貴婦人は、『ネオぶんがく宣言』を購入してくれた方だった。
    「サインもお願いします」
    なので、机の片隅に見本として置いておいたB5サイズのサイン色紙を手渡した。
    「これ、いいんですか?」
    「いいよ、どうせもう誰も来ないから」
    「またまたご謙遜を」
    「またまたご冗談を」
    どう考えても、もう来ないだろう。
    だが、16時前後に、もう一人、新たな奇人が現れた。
    メガネをかけた真面目そうな文学青年だ。
    彼は『二日酔いのモナムール』を持参してきた。
    「これにお願いします」
    「うむ」
    遠慮なく、巻末のページ一面に、ぶんがくまんのイラスト付きのサインをしてあげた。
    「あ、ありがとうございます!」
    「いえいえ、よろしくぶんがく☆」
    意外と来るものだ。
    サイン会は冗談のつもりだったが、そうはいっても実は小学生の頃から練習していたから、案外すんなり書けた。
    とても良い一日だった。

    Category : 福岡ポエイチ
    Posted by 椰子金 on  | 2 comments  0 trackback

    2 Comments

    フルカワカイ says..."先日はありがとうございました。"
    ポエイチお疲れ様でした!あとコーヒーとビジュアルを褒めていただきありがとうございます(作品は?!笑)。
    大分は文芸関係では良い土壌があると考えています。「おおいたことばあそび会」にもぜひ一度参加させてください。
    それまで作品も褒めていただけるよう、腕磨いときます(笑)。
    2015.06.09 11:27 | URL | #- [edit]
    森井聖大 says..."Re: 先日はありがとうございました。"
    フルカワカイさんへ

    こちらこそありがとうございました。
    是非機会があればイベントにもお越しください。
    作品は、帰宅後、すぐに読みました。しかも一気に最後まで。基本つまらなかったら途中で放り投げるのです。
    こういう即売会での小説で、最後まで読めたことが珍しく、自分でも考えていました。今のところ、この一冊だけです。
    はじめA4縦書きで、常識的に考えれば大きく思いましたが、読みはじめると読みやすく、小説作品にも合ってました。今は、狙ってやったんだな、と気づきました。即売会で旧来の書店同様な色々な既存の本を見たり読んだりするかもしれませんが、そのままでいいと思います。ありきたりなものに合わせることなく、このまま、自分のセンスを信じて、まるで車のカタログのような装丁の本と軽快かつ真摯な作品を作っていってください。本棚に本を並べるのではなく、フルカワカイさんの読者はマガジンラックに小説をディスプレイする。こういう新しいスタイルができるはずです。勝手に妄想しました。正直、私も、この装丁を真似したく思いました。もしやってしまったら、御免なさい(笑)
    作品の詳細な感想は、また何度か読み返して、ポエイチのボトルプロジェクトに入れておきます。
    次回作、楽しみにしております。

    2015.06.09 21:21 | URL | #- [edit]

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