第四回福岡ポエイチにてー新星・フルカワカイさんのことー

    ポエイチ二日目、これで最後だから、一日中ブースに座っていようと決めていた。
    そのなかで、隣のブースのフルカワカイさんとよく話をした。
    普段、隣の人とあまり話さないのだが、というか私が話しかけても眉をひそめる人が多かったのだが、フルカワカイさんは少し違い、敬遠されがちなキャラの濃い私ともよく話をしてくれた。
    即売会というものに初参加だと言った。
    仕事もやめ、今日が作家デビューだと言った。
    ここで、今さら気づいたのだが、当日は、フル・カワカイさんと呼んでいたのだが、実際はフルカワ・カイさんなのかもしれない。
    もともと大分の出身らしく、大分の話から、家庭環境、東京の大学時代、そして福岡での就職や生活など、色々と話してくださり、とても参考になった。
    特に、この方の稀有な家庭環境についてはここで話したいくらいだが、それは当人がゆくゆく小説で語っていくだろうから、今は何も言わず、楽しみに待っておきたい。
    もともと、こういうサイトをやられている方だ。

    福岡発信WEBマガジン「福岡のてとて」

    新しさというのが自然と備わっている人だと感じた。
    まず持ち込んでいるノートPCが花柄のMacで、何故かボトルコーヒーを2本とコップを数十個、団扇を二本ほどテーブル上に置き、そして売っている本がA4サイズの綺麗なカタログのような装丁で、中を開くと、段組もなく縦書きの小説が掲載されているのだ。
    はじめ小説と思わず、上記のサイトでやっているようなタウン情報誌だろう、見た目で多分1000円くらいするから金が無いし、と敬遠していたのだが、話をするうちに、とても魅力的な人だったので、この人がどんなものを作っているのか気になってきた。
    「何で珈琲を2本も?」
    「即売会って初めてで、よくわからなくて。予想で、作家の前にお客さんが座り、まるで車の商談のように世間話をしながら本を買うかどうか決めるのかと思いまして。だから珈琲くらい出そうかなって。でも、皆さん、まるで金魚のように通り過ぎますね」
    私は、それを聞いて、思わず、そういうゆったりとした空間である本の即売会を想像してしまった。
    とても良いな、と思った。
    各ブース前に、テーブルを挟み来場者の為の椅子がある。
    気になる本のブースの前に来場者はすっと座る。
    作家は、「どうぞ」と珈琲を差し出し、作品の紹介をはじめる。
    来場者は珈琲を飲みながら、「ふむふむ」と聞きながら、時に質問をする。
    あれこれ話をしながら、ゆっくりとした時間がすぎ、欲しいと思えば購入する。
    今まで、同人誌もやったことがなく、即売会にも行ったことがない、広報誌でPRの仕事をしてきたという、こういう一般的な当たり前の価値観を持ったセンスのある人が、即売会に自然と出店をしはじめたことで、これまでの少し陰鬱なサブカルチックで閉じた旧態依然とした即売会の、他の出展サークルや一般の来場者の意識も変革し、新しい開かれた即売会を作っていくのかもしれない。
    もちろん、フルカワカイさんが周りの出展者をみて、センスがない人に嫌気がささなければの話だ。
    「それ、いくら?」
    「500円です」
    「えっ、そうなん!」
    意外と安かったから、購入した。
    小説自体も、初めてとは思えないほどの、良い作品だった。
    「時間がなくて1週間で書き上げました」
    と言うから期待せずに読んだのだが、
    「これを1週間で書き上げられる人なら、1ケ月あればプロになるな」
    と思わず正直な感想を言ってしまった。
    これからどういう方向でやっていくかは知らないけれど、ある程度私が知っている範囲で色々な方法があることを伝えた。
    どちらにしても、きっと、成功する人だ、と思う。

    フルカワカイポエイチ
    コメント

    鋭い観察眼・・・

    遅くなりましたが記事にしていただきありがとうございます!
    なんだか過大評価をしていただいて恐縮の限りです。
    文章力・表現力共にまだまだ未熟なので地に足をつけて頑張りますね。
    ちなみに名前は「フルカワ カイ」です。
    ただ、あえて苗字と名前を分けてません。グラフィック上の都合ですが、「フル」さんでも「フルカ」さんでも返事すると思います(笑)。ただ正式なのは「フルカワ カイ」です。
    あとMAC、花柄ではなく、実はマリア像やお坊さんが油絵で描かれているのです。プリントシールですけどね。
    そこまで観察していただいてびっくりしています。
    森井さんの作品、もっと買えばよかったなぁと思っているところです。
    きっと大分に帰省するたびに私は「田中」を思い出すでしょう。
    また落ち着いたら電子書籍購入させていただきますね。
    それでは、また会う日まで!それまでどうぞお元気で。

    Re: 鋭い観察眼・・・

    フルカワカイさんへ

    とても新鮮で、色々と考えさせられました。
    macもかなり派手で目立ってました、花柄っぽく見えたけど、そういうプリントシールでしたか。
    フルカワさんが想像していた、珈琲を飲みながら来場者と話しつつのんびり過ごす、そういうゆったりとした即売会、是非いつかどこかでやりたいですね。
    新しい大分駅の影に田中がいたことを思い出してくれたら、きっと田中たちも喜びます、ありがとうございます。
    アメリカの友人向けにでも、時がきたら、電子書籍も、是非挑戦してみてください。
    表紙のデザイン力もお持ちなので、間違いなく、私より売れるでしょう(笑)
    https://kdp.amazon.co.jp/
    家庭のアノ話は、フルカワさんしか書けないと思います。
    話を聞いただけで、実際は一体どんな生活だったのか、ものすごく興味があるし、読みたくなりました。
    少しの会話でしたがフルカワさんの弟への少し厳しいアノ言葉も今でも耳に残っています。
    色々な想いを、是非、次回作で昇華してくださいね。
    楽しみにしています。
    コメントありがとうございました。
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