マイペース・マイワールド

    金持ち喧嘩せず

    第四回福岡ポエイチ初日ーおおいた・ことばあそび界、初陣ー

    初日は、おおいた・ことばあそび界で参加した。
    一般開場は12時からで、準備は11時からだ。
    前日に、大分の暴れん坊にぎにぎ代表から連絡があり、11時半くらいになる、と言っていたので、10時頃博多駅に着いたのだが駅内のPRONTでビールを飲みながら、ゆっくりとした時をすごした。
    まあ、代表が来る前に会場に入っておいて、
    「いやはや、待ちましたよ」
    という態を装えば万事うまくいくだろう。
    計算どおり11時20分頃、会場である冷泉荘に着いた。
    受付に行くと福岡ポエイチ主宰の夏野さんが「もう木村さん来てますよ」と言った。
    慌てて会場内に入ると、既に、にぎにぎ代表がブースの設営をはじめていた。
    「いやはや、遅くなりました」
    遅れたことで少し怒っているのだろうか、何も答えなかった。
    ひとまず本に帯を付ける作業を、見本誌コーナーの畳の上でやることにした。
    見本誌コーナーには、福岡ポエトリーの司会でお馴染みのseiaさんが、まるで門番のように鎮座していた。
    私たちは番人seiaさんに一礼し、よいしょと座った。
    その時だった。
    「作業は自ブースでお願いします」
    頭上から見本誌コーナー番人seiaさんの声が轟いた。
    私は、不意に、カフカの城を想起した。
    私たちは門番に追い返されすごすごと自ブースに戻ろうと立ち上がりかけた。
    「まあ5分だけならいいです」
    私たちは、有能な門番のお言葉に甘え、再び作業を開始した。
    途中、大分を代表するミュージシャンにしやまひろかずがやってきた。
    「やあ、森井さん」
    「おお、にしやま」
    大分の天然記念物として保護しているにしやまひろかずに朝の挨拶をすませた。
    「やあ、にぎにぎさん」
    にしやまひろかずは代表にも挨拶をしたが、私が遅刻をしたことでまだ怒っているのか、返事をしなかった。
    帯作業を終了し、ブースに本を並べる作業をはじめた。
    すると、にぎにぎ代表は、本を扇形に並べはじめた。
    「これは斬新ですね」
    しかし代表はまだ怒っているのか、何も答えず、強張った表情のままだ。
    たかだか少しばかり遅刻したくらいで、あまりにも長く怒られるのも割に合わないので、意を決して聞くことにした。
    「怒ってるんですか。たかが少しの遅刻ですよ」
    すると、代表は、なおも強張った表情のまま、こんな思わぬ台詞を言った。
    「いや、緊張してるだけ」
    代表の態度のそれは怒りではなく緊張であったのか。
    大分の暴れん坊詩人の意外な一面を垣間見て、少しばかり微笑ましかった。
    「適度に交代しながらやりましょう」
    私がそう言うと、代表はさらに唇をきゅっと噛み締められた。
    「今日は休んでていいよ。大分の為にも、大分にいる寄稿者の為にも、一日がんばりたい」
    大分に対する愛情、おおいた・ことばあそび界に対する熱意、この活動へのただならぬ決意が感じられ、私は頷くしかなかった。
    「わかりました。今日はのんびりさせてもらいます。では、写真を撮りましょう」
    私が、そう言うと、現代のザビエルであるにぎにぎ代表は、ブースの椅子に座られた。


    第四回福岡ポエイチ初日おおいたことばあそび界


    こうして、おおいた・ことばあそび界の初陣である、第四回福岡ポエイチがはじまった。

    Category : 福岡ポエイチ
    Posted by 椰子金 on  | 0 comments  0 trackback

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