マイペース・マイワールド

    金持ち喧嘩せず

    第二回大分ポエトリーを終えて

    昨日、雨の中、第二回大分ポエトリーがあった。
    19時から開演で、私は、18時45分に着いた。
    階段の上がり口、入り口付近の少しわかりにくい場所にA2サイズのポスターが貼られていたが、タイトルの『大分ポエトリー』以外は文字化けしていた。
    はじめから来る予定の人への目印にはなるだろうが、せっかくの無料イベントなのに、これでは通行人を呼び込むことはできない。
    階段をあがり二階に着くと、もう既に会場内には、(主催者であるにぎにぎみえみえ両氏を除いても)、4、5名程度の男女が壁際の椅子に腰掛け座っていた。
    意外と集まっていて驚いた。
    特にすることはないようだったが、申し訳程度に椅子を並べるのを少し手伝った。
    順番を決めるというクジを引いた。
    私は3番目であった。
    まだ少し時間があるので、横の蔵という立ち飲み屋でビールを買って、会場前の外の喫煙所で、ビールを飲みながらわかばを吹かした。
    見ていると人は徐々に増えていき15名ほどは集まっただろうか。
    19時になった。
    会場内に入ろうとしたら主催者であるにぎにぎ氏が喫煙所に現れた。
    「あれ?19時からではないですか?」
    私がそう尋ねると
    「19時10分からにした」
    と言った。
    アナウンスもなく勝手に時間の変更をしたらお客さんが戸惑うだろう。
    「ならばアナウンスをしてください」
    私が言うと、19時5分くらいだろうか、みえみえ氏がアナウンスをした。
    だが、3名のお客さんはそこで帰ってしまった。
    はじめて来るよくわからない無料のイベントで、友達でも何でもない人なのだから、当然だろう。
    その後、19時10分すぎ、おじぎ草さんが到着し、ようやく会がはじまるようだった。
    しかし、よくわからないが、何故か沢田研二の歌をかけただけで、なかなかはじまらない。
    にぎにぎ氏が
    「ちょっと待ってくださいね」
    などと言いながら、会場の奥で着替えをしている。
    何をしているのだろうと思っていると、プロレスラーのようなマスクをつけ、金髪ロン毛のカツラを被り、ようやくステージに現れた。
    「イエーイ、盛り上がっていきましょう」
    と言った。
    どういうつもりなのか。
    どうやら会の主旨がわかっていないようだ。
    不安になった。
    そうしてはじまりの挨拶をしたのだが、どうでもいいスマホとケイタイはマナーモードに、ということと、飲食禁止と言われた。
    私は既にワインを手に持っていたので、あれっ話が違うぞ、と思ったが、蔵から頼んだものは大丈夫とよくわからないことを言われてホッとしたが、それなら「持ち込み禁止」と言わないといけないだろう。
    当日エントリー者の募集もしなかったし、一体どうなっているんだ、ともかく挨拶だけの為に、わけのわからぬ着替えを待たされたのかと思うと、苛立ちが増幅した。
    まあ、いい。
    ともかくはじまったのだ。
    はじまりこそすれば後は大丈夫だろう。
    次は、にぎにぎ氏の妻でもあるみえみえ氏の番であった。
    そうするとこれまた会場奥で着替えをはじめて、なかなかステージに現れない。
    またかよ、と苛立ちが復活した。
    それでもじっと待っていると、掃除のおばちゃんの格好をし、箒を手に持ったみえみえ氏が現れた。
    ステージで箒を掃きだした。
    するとステージ横からにぎにぎ氏が走ってきて、掃除のおばちゃんとぶつかった。
    「どこに目ぇつけとんじゃい」
    などとにぎにぎ氏が怒鳴った。
    という寸劇をはじめた。
    一体、何のことだ、と見ていると、それはそれであっけなく終わった。
    何かの導入部だろうかと眺めていると、どうもそうではないようで、さて気を取り直して、という態で、さっき着た掃除のおばちゃんのユニフォームを脱ぎ、全く関係ない詩の朗読をはじめた。
    あのコントは何だったのだ。
    何も関係ないようだ。
    全くよくわからない。
    それから肝心の詩の朗読もそこそこに切り上げ、エレキギターを抱えた。
    一体、今度は何だろうと見ていると、
    「今から、三曲歌います」
    と言った。
    聞いたことがある歌手の聴いたことある歌だった。
    だが記憶から消し去ったようで覚えていない。
    とにかく歌を普通に歌った。
    終わった。
    司会者であるにぎにぎ氏がステージにあがる。
    毎回あがり紹介するのだろう。
    次の番である私の紹介をした。
    そんな役職はないのだが、「おおいた・ことばあそび界の事務局長」とか言った。
    ただの飲みの席の冗談ならともかく全く知らない人にそれを言うと本気にしてしまうだろう。
    壇上に立った時に、正直、どういうつもりなのかと問いただしたかったが、それを言ってもわかりそうにない気がした。
    前々から色々と考えていたのだが、全て取りやめ、ただ小説を朗読することにした。
    今回のイベントの主旨を伝えるには、ただ小説を読むことがベストだろう。
    それしか本来の主旨を取り戻す方法はないだろう。
    何とかやり遂げ、どうにか会場内が物思いに沈んだところを見計らい、予定より早めに切り上げ、次にバトンを繋いだ。
    次はおじぎ草さんだった。
    壇上にあがり、ご自身の活動であるプチ・ダダについての説明をはじめた。
    そう、それでいい。
    ダダイズムとは意味を設けないことだと言われた。
    なるほど、そうだったか。
    そうして、ダダイズムに関する本の朗読をはじめた。
    うん、そう、こういうことだろう。
    今日は真面目に語る日だ、歌はもういい、その調子だ、と思っていた矢先だった。
    最後の最後になって
    「ギター借ります」
    と言い出した。
    そしていつもの調子でダダイズムと関わりがあるようには到底思えない「前戯おじさん」という歌を歌われた。
    ただ静寂に耐えられず歌ったという印象だ。
    おじぎ草さんの番が終わり、司会者であるにぎにぎ氏が壇上に現れた。
    「いつもはもっと面白いんだけど、今日は文化的なイベントだから遠慮したのかな」
    とか何とかのたまった。
    そうして一部が終わり、休憩時間になった。
    喫煙所に行くと、おじぎ草さんとにぎにぎ氏がいた。
    にぎにぎ氏が
    「なかなか盛り上がらないね」
    と言ったから、ここがチャンスだと思い、
    「盛り上がる必要ないんですよ。イベントの主旨がわかっているんですか。それに当日エントリーもちゃんと募集してくださいよ。そういうイベントなんだから」
    と私が言うと、にぎにぎ氏は返事をせずに沈黙した。
    私だってわざわざ言いたくないのだ。
    だが言いたくないことでも言わないと仕方ないではないか。
    第一部が終わると、一人の若い女性が帰っていった。
    これもまた仕方ないと思う。
    ここに来た人は、くだらない三文芝居やコントや音楽を聴きに来たわけじゃないのだから。
    下手糞でも何でもいい心奥から込み上げる衝動のようないびつな生の言語表現に耳を傾けに来ているのだ。
    一々盛り上がらなくていいイベントだからこそ、このイベントは存在意義があるのだ。
    それから休憩後、司会者のにぎにぎ氏が壇上にあがり、第二部のはじまりを告げた。
    それからは、城島さんが詩を、猿渡さんがポエムを、堀さんが短歌を、という感じで、このゾーンだけはきちんと主旨を理解してくれている人たちが出演し、ようやくポエトリーリーディングらしいものとなった。
    その後、再び、にぎにぎ氏が壇上にあがり、ようやく当日エントリーの募集を告げた。
    「次のにしやまひろかず君の歌の後に何かやりたい人は申し出てください」
    その時で、20時半くらいだったろうか。
    閉会は21時なので、あと30分だ。
    まあいいだろう。
    にしやまひろかずも当日エントリーで5分なのだし、残りの25分で二人くらいの時間はあるだろう。
    にしやまひろかずが準備をはじめたのだが、この準備だけで5分以上は経過した。
    まあいい。
    一曲歌うのだろう。
    いつものように一曲歌い終わり、さらに次を歌うと宣言した。
    もう時間オーバーだろう。
    にぎにぎ氏を見るも、止める気配すらない。
    限りある時間だからそれぞれの持ち時間を設定しているのに何をやっているんだろう。
    そうしてにしやまひろかずが歌い終わり時計を見ると、20時50分である。
    もう10分しかない。
    にぎにぎ氏が壇上に立ち、
    「誰か当日エントリーされる方はいますか?」
    と問いかけるも、みな時間がないことを知っている。
    誰も手を挙げない。
    まあそうだろう。
    それで最後、自身の詩の朗読をするとのことだが、
    「21時を少しすぎますが、お付き合い下さい」
    などという。
    しかも、またもや準備に手間取っている。
    ここはもう時間の関係があるのだから、事前に用意していたことなど放り投げて、どうせ意味のないものだし、とっとと詩を朗読して終わればいいのだ。
    はじまりの時間もそうだが、終わりの時間も守れないでは、イベントとして不確かすぎて成立しないではないか。
    結局、その後、ただ詩を朗読するだけにとどまらず、自身のどうでもいい宣伝までした。
    観衆はもうほぼみな、早く終われ、と思っているのにだ。
    主催者である自分も持ち時間の10分を越えられた。
    「打ち上げに行きたい人は外でお待ち下さい」
    という。
    私は全く金を持たなかったので、帰るつもりだったが、もうこれは今日は反省会だなと思い、参加することにした。
    場所は和民だった。
    それでも初めての顔ぶれで、短歌で未来という結社に入っている堀さんやカメラマンの猿渡さんなども来ており、今日のイベントを喜んでくれる人がいて、私の考えも変わった。
    「大分でこのようなイベントが出来て嬉しい」
    と言ってくれたので、水を差すのもあれだな、と思い、何も言わず、もっぱら短歌や文学の話をした。
    その後、前回もそうだったが近くなのでミュージシャンの二宮綾子さんが営むスナックに行った。
    テーブルにママが出演するフライヤーが置いてある。
    見てみると、日時だけで何の情報もないチラシだった。
    両面印刷をしていたのだが、何のつもりか裏がただローマ字になっているだけで、何の情報もなかった。
    よくある友達向けのフライヤーだ。
    友達じゃないので関係ないなと思い、テーブルの元あった場所に再び戻した。
    反省会をしたかったのだがそういう雰囲気になく狭い店でドンチャンガンチャン騒がしくなり話も何もできなくなったから早々に帰ることにした。

    総括。
    今回、にぎにぎ代表はよく一人でやったと思う。
    これは素晴らしいことなのだが、では何故一人でやる必要があったのか。
    会場費をにぎにぎ氏が出すということから、全部一人いや二人(夫婦)で決めてしまい、全く打ち合わせをしてくれなかったことが悔やまれるところだ。
    細かいことを言えば、チラシにしろ、URLは、bungaku.oitaまででいいのに、その後ろにわけのわからぬものを付け足している。
    事前エントリー者がいれば教えてほしい、facebookページを更新するから、と告げていたのだが、全く連絡がなかった。
    だから誰もいないのだろうと思っていると、当日会場に行くと、はじめから決まっていた以外のエントリー者が、3人もいた。
    これでは誰もが閲覧できるオープンソースのfacebookページをわざわざ作った意味がないだろう。
    それでも、まあいい。
    ひとまず、大分に文学の活動体ができたのだし、大分市中心部でのイベントもともかく実現できたのだ。
    ここまでで私の役目は終わった。
    私は、ひとまず、今回で、『おおいた・ことばあそび界』の運営には一切関わらないことに決めた。
    今回で、といっても、今回のイベントも場所だけ決めさせてもらったが、あとは何もしていない。
    界の草案を作り、創立記念号を作った段階で、私の役目は終わっていたのだ。
    とにかく、『おおいた・ことばあそび界』という活動や『大分ポエトリー』そのものは意義あるイベントなのだから、これからは自分たち(夫婦)で全て決めず、他の大分の文学人たちと協力して、大分ポエトリーをこれから第三回第四回と続けていきながら、その他の活動も精力的にやってもらいたい、と切に願っている。
    無論、機会があれば、次からは、純粋な一参加者として、参加したい。
    ありがとう、さようなら。
    それでは、また会う日まで。

    第二回大分ポエトリー会場

    Category : 大分文学会
    Posted by 椰子金 on  | 2 comments  0 trackback

    2 Comments

    フルカワカイ says..."色々・・"
    大分ポエトリーお疲れ様でした。色々と課題が散見されたみたいですね。
    小説を読んだ時の観客の反応はいかがでしたでしょうか?
    私は聖大さんにブログ記事にしてもらったおかげで、まだまだレベルは低いものの、この道で進んでいこうと決意できたのです。作品は内包的になればなる程、それを他者に認めてもらうことで作品作りの大変さも浮かばれますよね。
    そういう機会が少しでもあったなら良いのですが^^
    アマゾンで小説買います!これからも応援してますので新作に向けて頑張ってください。
    2015.08.31 10:59 | URL | #- [edit]
    森井聖大 says..."Re: 色々・・"
    フルカワカイさんへ

    朗読の反応は特にないですが、あのような小説を声を大にして読めたことだけでもよかったです。

    ブログはただ思ったことを記録のような気持ちで書いているだけなので、改めてそういわれると戸惑いますが、結果的にでもフルカワカイさんの後押しが出来たなら嬉しい限りです。

    他者に認めてもらうという言葉ですが、これから作品を発表をしていく過程で、良い感想も悪い感想もあるかと思いますが、大事なことは、自分が心に響いた感想だけ聞けばいい、ということです。
    全く何のこっちゃ何言ってんだ、というものには遠慮なく「うっせーよ、ばか」「あっそうですか、さようなら」でいいでしょう。
    基本、何がしか尊敬している人や、好きな人の意見だけ聞けばいいんです。
    自分が馬鹿にしているような有象無象の全ての人の意見など気にしたらロクなものが書けなくなります。
    バカは馬鹿、クソは糞です。
    これからフルカワカイ・ワールドを是非とも具現化して欲しいと願っております。
    人の意見など木っ端微塵になぎ倒し突き抜けてください。
    私も、まだまだアンドロメダ星雲までたどり着けていないので、これからも精進し続けます。
    2015.08.31 23:27 | URL | #- [edit]

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