秋休み

    バロウズの裸のランチを読みながら夜七時に寝て夜中の1時に目覚めた。珈琲を飲みながらわかばを燻らす。「ああ、まだ夜か」という何とも無職らしい生活を送っている。一昨日、阿蘇を通り熊本へやってきた。噴火がどうたらこうたら言っていたから、戦慄の阿鼻叫喚、この世の終わりを期待していたのだが、いつも通り観光客で賑わう、のどかな草原が広がっていた。人間とは図太くしぶとい。知人が面接を用意してくれ、久しぶりにスーツを着た。十年ぶりくらいだったからネクタイの締め方も忘れていた。くわえてズボンのベルトもなく、もう一本あったネクタイでズボンを縛った次第だ。今までの経歴を聞かれ、正直に言うわけにはいかず嘘八百を並べた。趣味を聞かれ、農耕民族向けに、二十年以上やってないが「スポーツです。特にテニスは月一でやってます。体力には自信あります」とこれまた嘘八百を答えておいた。返事は今週中らしい。どちらにしろ働きはじめるのは十月の三連休後とのことだ。あと二週間ばかり何ものにも縛られない自由時間がある。
    知人が熊本にホテルをとってくれた。牛ではなく馬の焼肉屋で熊本入りを祝ってくれた。持つべきものは農耕民族の知人であるとヒシヒシと感じた。私もそうだが、こういう時、狩猟民族は何もしない。自業自得、死ねばよい。などと冷たい。何かできる蓄えもないし超個人主義者だから他人にあまり関心がないのだろう。その点堅実に生きている農耕民族は蓄えもあり、仲間意識も強い。馬肉は脂身が少なくあっさりしすぎている、とケチをつけながら、私一人酒を飲んだ。金は一切払わなかった。ホテルの窓からは、どれが阿蘇山かはわからないが、遠くにいくつもの大きな山が見える。べんとうのヒライという、大阪のスーパー玉出を彷彿とさせる、酒もわかばも置いてあるコンビニみたいな形態の安い店も見つけた。短くても、あと二週間、時間だけはある。秋休みだ!ヤッホー!胸おどる!さて何して遊ぼう!ワーイ!


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