日本礼賛

    ケイタイが繋がり、借金取りと話をした。
    心に余裕がなく怒る人もいれば、慰めてくれる優しい人もいた。
    そんななかで、本日は、怒るサラ金屋とのやりとりを報告したい。
    ケイタイがつながったあくる日の朝一番だった。
    早速電話がかかってきた。
    「もう2ヶ月も滞納してますが!!」
    開口一番、若い男の声である。
    典型的な絵に描いたようなサラ金屋の取立てだ。
    テレビや映画の影響でも受けたんだろう。
    「ない」
    「電話してもつながらないし!」
    「そう、ようやく払った。食費もない」
    「今月は払えよ!」
    「ない」
    「ないじゃないだろ!どうにかして払え!」
    「どうにかって簡単に言うけど、具体的には?」
    「誰かに借りるとかあるだろ!」
    「貸してくれる人おらんよ。そもそも貸してくれる人おったら、アンタんとこみたいな二流のサラ金屋で借りんけんな」
    「ナントカしろよ!」
    「じゃあアンタ貸してくれるん?」
    サラ金屋が絶句した。
    しばしの沈黙後、なぜか敬語になった男が言う。
    「はい?何いってるんですか?」
    「金が無い、食費がない、アンタが貸してくれたらアンタにその中から少し返す。どうやこれで?」
    「あなた頭大丈夫ですか?自分が何言ってるかわかってるんですか!」
    「大丈夫よ。食費すら無いところに、ちょうど運良く、金貸しから電話があったから、ついでに貸して、と言ってるだけや」
    「返さない人に貸せるわけないでしょ!滞納してるんですよ!」
    「困ったな」
    このあたりで若い金貸しの言葉は途切れがちになった。
    「じゃあ、どうするんですか?」
    「どうもこうも金がないけんな」
    「いつなら有るんですか?」
    「1月」
    「は?4ヶ月も滞納する気ですか?」
    「しゃあない。食費もないけんな。わかばも酒も断ってもう1ヶ月よ」
    沈黙の時間が長くなる。
    どうやら若い金貸しにとっては想定外だったようだ。
    「せめて12月には払ってくださいよ……」
    「少しでいい?」
    「お願いしますよ……」
    「わかった。またよろしく頼む!」

    四角四面な世の中と勘違いしていたが、話せば皆わかってくれた。

    日本人は素晴らしい!
    ウヨクもサヨクもノンポリもメンヘラもヒキコモリも日本を知るにはこの一冊!
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