取調室〈17〉

    17


    いつから、日本人は、何もかもを、行政に頼るようになったのでしょう。

    人間力という言葉は、もはや、死語になったのでしょうか。

    自身の人生の問題であり、個人の問題であることを、民事的問題であることを、何ゆえ、行政に対し責任を求めるようになってしまったのでしょう。

    現実世界も、そのような未人化の傾向にありますが、それでも、まだ、肉体がある分、幾分、人間らしさを保っているように思います。

    しかし、インターネット世界では、ニーチェが、最も軽蔑すべき人間の時代として描いた「未人」化が、顕著に現われてきたように思います。

    かれらはみな怜悧であり、世界に起こったいっさいのことについて知識をもっている。

    だからかれらはたえず嘲笑の種を見つける。




    存在するのはただ一つの畜群である。

    すべての者は平等を欲し、平等である。




    平等な権利と請求権を持つ矮獣へといたりうることは疑いの余地がない。




    ニーチェ



    羊の皮を被ったオオカミ、虐げられた者を装った虐げる者、天使を装った悪魔、無知で傲慢な野蛮人、という他ありません。

    あなたの魂を救えるのは、国家でもなく、精神科医でもなく、芸能人でもなく、あなた自身です。

    あなたは、あなたの魂を、手放すつもりですか。









    コメント
    トラックバック
    トラックバックURL
    Comment Form








    管理者にだけ表示を許可する






    カテゴリ
    月別アーカイブ

    Powered by FC2 Blog | | Template Design by スタンダード・デザインラボ